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トップはバンコク

毎年、タイムアウトでは「世界のベストシティランキング」を発表している。このランキングは、1万8500人以上の現地住民を対象に行った包括的な調査の結果に基づいたもの。住民は自分の街のナイトライフや食文化、芸術文化だけでなく、幸福度や緑地へのアクセス、徒歩での移動のしやすさなどについても意見を寄せる。
その結果にタイムアウトのエキスパートチームの投票を組み合わせることで、今まさに住むのにも、訪れるのにも最適な場所を網羅した都市ランキングの決定版が完成するのだ。
しかし、都市の魅力は世代によって大きく異なることがある。そこで私たちは、今の20代がどのように考えているのかに注目した。同じ調査データから30歳未満の回答だけを抽出・作成した世界のZ世代が選ぶ最高の都市ランキングは、次世代が本当に生き生きと暮らせる街をたたえるものとなった。
ランキングの作成過程からは、現代の若い都市生活者にとって本当に大切なものが浮き彫りになった。タイムアウトに関わるZ世代スタッフの中にも、自分なりの視点を持つ人たちがいる。ここでは、その一部を紹介しよう。
「私が思うに、一番大事なのは、しっかりアクセスできるカルチャーシーンです」と、タイムアウトロンドンでイギリスニュースを担当する編集者、エド・カニンガムは語る。「音楽を演奏したり、アートを展示したりできる——そうした誰もが参加可能という意味でのアクセスの良さも含まれます。そして観客にとってのアクセスの良さとは、手頃な価格でイベントや展示を楽しめることです。もし都市のアートやカルチャーシーンが排他的で、入り込みにくいものであれば、何の意味もありませんから」
「私は歩ける場所が多い都市が好きです。それが最も大事ですね。歩きやすければ、夜に気ままな散策を楽しめますし、街を探検する上でも歩くのが一番楽しい方法だと思います」とタイムアウトのトラベルライター、リヴ・ケリーは言う。「それに、Z世代としては、私みたいにお金がない人にとって歩くのはタダですからね」
ほかにも、生活費の手頃さや充実したナイトライフ、新しい友達を作りやすい環境といった点が重要視された。また、多くの都市が、多様で包摂的であることや素晴らしいアート、たくさんの緑地、効率的な公共交通機関といった理由でもランキング入りしている。
では、どんな都市がランクインしているのだろうか。2025年、Z世代にとって世界で最も住みやすい都市の公式ランキングをひもといてみよう。
タイの首都バンコクは、特に「幸福度」と「生活の手頃さ」で高い評価を受け、ランキングのトップに輝いた。幸福度では、Z世代の84%が「ここでの生活に満足している」と回答。生活の手頃さについても71%が「生活費を抑えられる都市」と答えている。さらに、新しい出会いにも適しており、バンコクに住むZ世代の都市生活者は「友達を作りやすい」と答える割合が最も高かった。
オーストラリアの文化都市・メルボルンは2位にランクインした。Z世代の77%が「多様で包摂的な都市」と評価し、96%が芸術・文化シーンを支持。さらに生活の質でも高得点を記録し、20代の91%が「メルボルンの生活の質は良い、あるいは素晴らしい」と答えている。
3位にランクインしたケープタウンでは、Z世代の82%が「ここでの生活に満足している」と回答。沿岸都市としての美しさも高く評価されており、71%が「美しい」と答えた。また、外出費の手頃さ(76%が「飲みに行くのが手頃」と回答)や、総合的に魅力的な生活環境である点(62%がそう答えている)でも評価されている。
「ビッグアップル」として知られるニューヨークは、ランキング入りした都市の中でZ世代から最も「刺激的」と評価された都市だった。また、徒歩での移動のしやすさも高く評価され、82%が「歩いての移動が簡単」と回答。ナイトライフの充実度も高く、84%が高評価を付けている。
最近、「世界で最も住みやすい都市」に選ばれたコペンハーゲンは、今回の調査でもその評価が裏付けられた。デンマークの首都は幸福度でも高く評価され、64%のZ世代が「ここでの生活に満足している」と回答。また、恋愛面でも一定の評価を得ており、54%が「恋人を見つけやすい」と答えている。
バルセロナに住む20代の71%が「ここでの生活に満足している」と答えており、多様性と包摂性の評価でもメルボルンと並んで最高点を獲得。77%がそう評価した。
エディンバラは、Z世代を対象とした今回の調査でいくつかのカテゴリーで首位に立った。緑地や自然へのアクセスでは最高評価を獲得し、ここに住む20代の95%が高く評価。また、徒歩での移動のしやすさでも高評価を得ており、89%が「歩きやすい都市」と答えた。
メキシコシティに住むZ世代は、リストの中でも特に幸福度が高く、83%が「この街での生活に満足している」と答えている。また、生活の「コスパ」の良さではバンコクに次いで2位で、20代の69%が「生活費が手頃」と評価した。
ロンドンは無料で楽しめるアートや文化で知られており、ここに住むZ世代の96%がカルチャーシーンを高く評価しているのも納得だ。フードシーンも高く評価され、若者の95%が「素晴らしい」と答えている。一方で物価はやはり高く、生活費が手頃だと感じているのはわずか45%にとどまった。
上海は公共交通機関の利便性で高く評価されており、現地のZ世代の96%が満足していると答えた。総合的な幸福度も高く、84%が「生活に満足している」と回答。また、上海に住む若者は、自分の街を「モダン」と表現する割合が最も高かった。
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