ひとりサウナプラス
ひとりサウナプラス(Photo: Keisuke Tanigawa)

恵比寿のひとりサウナプラス訪問記、完全個室でロウリュウを探究せよ

自由自在なととのい体験が味わえる安らぎのプライベート空間

テキスト:
Kagari Sakamoto
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2022年3月7日の「サウナの日」に、完全個室のひとりサウナプラスが恵比寿にオープンした。サウナ内での正しい振る舞い方がわからず、なかなか門を叩けないビギナーの入り口になることを目指した同店では、気軽な一人サウナ体験を提供する。一人で一部屋を使用するため、公衆浴場では萎縮してしまう人でも、心おきなく本格的なサウナが楽しめるだろう。

ひとりサウナプラス
ひとりサウナプラス(Photo: Keisuke Tanigawa)

恵比寿駅の中心から少し離れ、閑静な住宅街にたたずむマンションの1階にひっそりと店を構える同店。入り口に置かれたピクトグラムとカウンターの上にある黄色いネオンが輝く看板が目印だ。グレーを基調とする店内は、モダンでありながらどこか温かみが感じられる。ガラスの扉から日光が差し込み、開放的な雰囲気が来店者を優しく包み込む。

事前にオンライン予約と決済をしてから来店するため、現金の持ち込みは不要。60分(3,800円、23時以降は4,500円)と90分(4,800円)、2つのコースがある。60分コースを2回続けて予約するなど、コースを自由自在に組み合わせて、滞在時間を調整することもできる。

ひとりサウナプラス
個室(Photo: Keisuke Tanigawa)

あらゆる機能をそろえた個室空間

手ぶらで足を運び、着替えからサウナ、休息までを全て一つの個室で行えるのが大きな魅力だ。人前で脱衣することに抵抗がある人や、自分の体にコンプレックスがある人、年齢や性別にかかわらずあらゆる人にフレンドリーともいえるだろう。狭さを感じさせない広々とした部屋には、サウナ室、シャワー、休憩スペースはもちろん、冷蔵庫やドライヤーも完備。タオル、サウナマット、シャンプー、洗顔といったアメニティーも用意している。

職人技が随所に光る、国産のサウナ室

こだわりが強く反映されたヒノキのサウナ室は、サウナの設備を知り尽くしたスペシャリストであるU.スペック社が手がけたもの。蒸気が完璧なタイミングで降りてくる高さに設計された天井、上り下りしやすい段差など、職人の技が随所に光る。美しい座面は、体格の大きな人が寝転んでも余裕ができるほどの広さだ。ヒノキの香りを吸い込みつつ、至福の時を感じよう。

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サウナ室(Photo: Keisuke Tanigawa)

サウナの命とも呼べるストーブは、日本の環境下で最大限のパフォーマンスを発揮する逸品。部屋のサイズが小さい個室サウナは一般的に、扉を開けると急速に室温が低くなるが、このストーブの優秀な蓄熱性が部屋をすぐに最適な温度に戻してくれる。

好きなタイミングで、ロウリュができるのも個室サウナのメリットだ。公衆サウナでは、一気に蒸気を発生させて体感温度を上げるロウリュは周囲に気を使うためハードルが高く、敬遠してしまう人も多い。そんな人はぜひ、サウナストーンへの水の上手な注ぎ方、部屋の大きさに合わせた温度の調節方法など、この場でロウリュを探究してみては。

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シャワールーム(Photo: Keisuke Tanigawa)

もちろん、サウナの後に欠かせない冷水浴も用意している。シャワースペースには扉を設けておらず、休憩スペースへスムーズに移動できると好評だ。

シャワースペースには、『ミラブル』のシャワーヘッドを付けた通常のシャワーに加え、冷水が頭上に降り注ぐオーバーヘッドシャワーを設置。オーバーヘッドシャワーは、チリングシステムにより通年水温が12度に保たれており、一気にクールダウンできる。ミストシャワーで、ほてった体をゆっくり冷やすのもいいだろう。

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休憩スペース(Photo: Keisuke Tanigawa)

その後は、休憩スペースに置かれた座り心地抜群のチェアで極上のひとときを過ごしたい。

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書展(Photo: Keisuke Tanigawa)

サウナにプラスアルファ、新鋭の書道家によるアート

名前の由来のとおり、サウナの「ととのい」体験に加えて、同店では書道のアートを展示する。入り口付近の書展を彩るのは、書道家6人(青柳美扇、岡西祐奈、真澪、金澤翔子、根本みき、安田舞)による「整」の文字。紙質、墨の色、額縁などの細部が作品ごとに異なり、それぞれの個性を放つ。流麗な6枚の書から、精神の安らぎを得られる機会になりそうだ。サウナを思い切り堪能した後は、フロントの壁にずらりと並ぶ作品をじっくりと眺めに行こう。

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店のオリジナルキャラクター「トントゥおじさん」(Photo: Keisuke Tanigawa)

フィンランドにおけるサウナの妖精をモチーフにした、店のオリジナルキャラクター「トントゥおじさん」も出没。各部屋にいる、隠れトントゥおじさんを探すのも楽しい。コロナ禍で安心安全な空間が求められる今、サウナへの愛が詰まった本格的なプライベートサウナを満喫してみては。

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