アメリカの空港で持ち込み阻止された銃の数が最も多いのは?

パンデミック前より摘発数が増加

Erika Mailman
テキスト:
Erika Mailman
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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アメリカの各種データを分析している非営利団体であるUSAFactsが発表した新しい調査によると、2022年の最初の6カ月間において、アメリカの空港でアメリカ運輸保安局(TSA)の職員が、飛行機に持ち込まれようとするのを阻止した銃の数は3000丁以上で、1日平均に換算すると17丁もあったそうだ。

2021年のデータを見てみると、年間で阻止された銃は5972丁で、2019年の数字を35%以上も上回っていた。乗客数がパンデミック前に戻っていないことを考えると、これらは重要な数字といえるだろう。

また不愉快なことに、2021年に没収された銃の86%は実弾が装填(そうてん)されていた。TSAの規則では、銃は弾が入っていなければ、硬い素材でできたケースなどに入れて鍵をかけることで、(機内持ち込みではなく)受託手荷物として預けることはできるという。

これらのことを知ると、銃を機内に持ち込もうとする人が最も多いのはどの空港なのかと疑問に思うはずだ。TSAのプレスリリースに、それのことついての2021年と2020年の情報が掲載されている。

(まったく名誉なことではないが)1位はアトランタのハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港。2021年は507件、2020年は220件に及ぶ銃の持ち込みが摘発されている(パンデミック前の2018年は300丁)。

2位になったのはダラス・フォートワース国際空港で、2021年に持ち込みが阻止された銃は317丁。3位はヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタルで同245丁、4位はフェニックス・スカイ・ハーバー国際で同196丁だ。この上位4空港は、2020年でも同じ順位だった。5位以降は、以下の通り(数値は、2021年の摘発件数)。

5位 ナッシュビル国際空港(163件)
6位 デンバー国際空港(141件)
7位 フォートローダーデール・ハリウッド国際空港(128件)
8位 オーランド国際空港(124件)
9位 ルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港(119件)
10位 ソルトレイクシティ国際空港(115件)

ニューオーリンズ空港は2020年にはトップ10に入っていなかったが、2021年にランク入りし、ラスベガス・マッカレン国際空港からその座を奪っている。

検査のすり抜けなどで、飛行機に持ち込まれてしまった銃が誤って発砲されたらどうなるのか、と不安に思う人もいるだろう。旅行情報サイトのThe Points Guyは、機内での銃の発砲は、気圧調整のための設備や窓に穴に開けたり、火事につながったりする可能性があると指摘している。また、乗客や乗務員の間に危険なパニックを引き起こす可能性が高く、当然、誰かを殺してしまう可能性も否定できない。

アメリカの空港で銃を没収された人は逮捕され、最高1万3,910ドル(約201万円)の罰金が科せられる。TSAの公式ウェブサイトによると、通常は1,500〜2,475ドル(約21万〜35万円)の罰金となり、刑事告発され、銃は所有者に戻らないという。

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