Sistine Chapel
Photograph: Shutterstock

フィレンツェにあるミケランジェロの「秘密の部屋」が初めて一般公開

3月30日まで、メディチ家の礼拝堂で

Liv Kelly
テキスト:
Liv Kelly
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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イタリアの彫刻家、画家、そしてルネサンス時代の重要人物であるミケランジェロは、世界で最も影響力のある芸術家の一人である。そして、彼の素晴らしい才能を愛するファンの全てが喜ぶであろう、エキサイティングなニュースが入ってきた。彼の秘密のスケッチがある部屋の一般公開がスタートしたのだ。

秘密の部屋」などと呼ばれるこの部屋は、フィレンツェにあるメディチ家の礼拝堂地下にある。発見されたのは、1975年。礼拝堂美術館の当時の館長の依頼で、美術館のための新しい出口を作ろうとしていた修復家のサビーノ・ジョバンノーニが、何層にも重なったしっくいの下に広がるスケッチを発見したのだという。

これらのスケッチは、1530年にミケランジェロがローマ教皇であるクレメンス7世による死刑宣告を逃れるため、この部屋に避難した際に描かれたと考えられている。彼はこの10×3メートルの部屋に約2カ月間滞在した。

批評家たちがまだスケッチを検証している途中ではあるが、ミケランジェロはこの壁に過去の作品を描き直していることも分かっている。また、彼がシスティーナ礼拝堂で描いた人物をほうふつとさせるものもあれば、メディチ家の墓の作品の要素を反映したものもあるという。

このミステリアスな部屋でミステリアスなスケッチを見たいなら、急いだ方がいいかもしれない。公開は2024年3月30日(土)までとなってる。見学は一度に4人、15分間だけだが、かなり驚くべき光景を目の当たりにできそうだ。まずは、フィレンツェ行きのフライトを予約しよう。

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