エキリーブル
Photo: Midori Takahashi

スターパティシエの洋菓子店「エキリーブル」が不動前に開店

『グランメゾン東京』デザート監修も手がけた德永純司の新店

編集:
Time Out Tokyo Editors
寄稿:
Aya Hasegawa
広告

2022年3月26日、東急目黒線不動前駅から徒歩1分の場所にオープンした洋菓子店、エキリーブル(équilibre)は、オープン以来、開店前から行列ができる人気ぶりだ。

店主の德永純司は、ザ・リッツ・カールトン大阪のレストラン、ラ・べ(La Baie)でシェフパティシエ、ザ・リッツ・カールトン東京のペストリーシェフ、そして直近では、ホテルインターコンチネンタル東京ベイのエグゼクティブペストリーシェフと、ラグジュアリーホテルを歴任。洋菓子の世界大会『クープ・デュ・モンド・パティスリー』では準優勝に輝いた。

エキリーブル
店主の德永純司(Photo: Midori Takahashi)
エキリーブル
店内には数々の賞や功績が並ぶ(Photo: Midori Takahashi)

さらにテレビドラマ『グランメゾン東京』や『この恋あたためますか』ではスイーツ監修を手がけるなど、スイーツ業界では誰もが知る存在だ。そんな德永の独立するというニュースに、業界内は騒然となった。

店名のエキリーブルとは、バランスを意味するフランス語。「食感、香り、酸味、甘味などのバランスを大事にしていきたいと、この名前にしました」と、徳永は語る。イタリア料理店として使われていた店舗を改装した同店は、どこかビンテージ感を感じさせる。

「本当はアメカジ風にしたかったのですが、いろいろな人から反対されて(笑)。こういったテイストになりました。僕はフランスで働いたことがないので、がっつりフランス菓子といった雰囲気は僕には合わないと思ったんです。床は、イタリア料理店の時から手を加えていません」

エキリーブル
Photo: Midori Takahashi

商品のラインアップは、「これまでホテルでやっていたようなものをここでもやっていきたい」と、生菓子にチョコレート、そして焼き菓子を取りそろえている。

「近所の方にも普段使いしていただきたいので、食べやすく、また価格的にもお求めいただけやすいロールケーキも販売しています。焼き菓子にも力を入れて、ここでは全て自分たちで手作りしています」

エキリーブル
Photo: Midori Takahashi

ショーケースには、『グランメゾン東京』で監修したアシェットデセール(皿盛りデザート)をプティガトー仕立てにした『マロンラムレザン』(890円)や、『この恋あたためますか』で登場したケーキを再現しドラマのパティシエの役名を付けた『まこっちゃん』(700円)など、德永を象徴するアイテムをはじめ、美しい生菓子が整然と並ぶ。

エキリーブル
Photo: Midori Takahashi

脂肪分の異なる2種類の生クリームを合わせるのがこだわりの『苺のショートケーキ』(670円)、バニラやチョコレートのクリームを重ねて作るフランスの伝統菓子『フォレノワール』(730円)、また、「とてもよく出ています」という『モンブラン』(810円)など、どれもこれも気になるものばかりだ。

エキリーブル
Photo: Midori Takahashi

なお、現在焼き菓子を置いているスペースは、イートインコーナーとして利用することも考えているとのこと。ホテル インターコンチネンタル 東京ベイで人気だったパフェを提供したいと話してくれた。「提供する曜日を決めるなどして、いずれは展開したいと考えています。チョコレートの種類も増やしていきたいですね」

エキリーブル
Photo: Midori Takahashi

ついに自分の城を持ち、自由を手に入れた実力派パティシエの新店は、今後ますます面白くなりそうだ。

エキリーブルの詳細はこちら

関連記事

世界の郷土菓子専門店、ジャーニーが三軒茶屋にオープン

東京、入手困難なカルト的人気スイーツ7選

「くまボトル」が話題のコーヒーアンドバー ジーニーが蔵前にオープン

パティスリー イーズの姉妹店ティールが旧渋沢栄一邸跡地に誕生

新しいのにホッとする、錦糸町に日本茶ミルクティー専門店アンド テイがオープン

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

最新ニュース

    広告