ニューヨーク、企業やビルの歩道へのごみ出し時間帯を短縮へ

路上の「あの臭い」が消える日は来るのか

Anna Rahmanan
テキスト:
Anna Rahmanan
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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ニューヨークの市議会議員4人が5項目の「ネズミ対策」を発表してから1週間余り。ニューヨーク・ポストによると、次は、衛生局(DSNY)が企業やビルがごみ袋を出す時間を制限しようとしているという。この街のネズミ対策は、総力戦になりそうだ。

現在、歩道へごみ袋を置くのは16時から可能だが、DSNYはそれを20時に遅らせることを提案。ただし、ふた付きの大きなごみ箱を使う場合は例外で、18時から出してもよいとしている。

DSNYのスポークスマンであるジョシュア・グッドマンは、ニューヨーク・ポストに対して「ニューヨーカーは、夕方のラッシュが始まる16時から大量のごみやリサイクルアイテムを路上に置いています。回収されるまで、それらはネズミやほかの害虫の『ナイトクラブ』と化すのです。すぐにでも、クラブを閉鎖したいと思っています」と語っている。

しかし、ごみ出しの時間帯変更が実施されるまでには、しばらく時間がかかるかもしれない。ニューヨーク・ポストが報じたように、DSNYは新ルール案をニューヨーク市官報に提出する必要がある。その後にパブリックコメント期間を経て、最終的に承認となるが、その手続きには最大で6カ月かかる見込みだ。

ニューヨーク市によるごみ問題への取り組みは、これが初めてではない。2022年4月、市長のエリック・アダムスはDSNYの委員であるジェシカ・ティッシュと共に、市内5つの行政区の全てに配備される新しいコンテナ型ごみ箱を発表した。新しい巨大な密閉容器は、よく歩道の真ん中に置かれるあのごみ袋を、収集前に収納するものだ。

もちろん、こうした対策が長年の懸案であるネズミ問題の解決につながることを願っている。ただ、街中にまん延しているごみの腐敗臭はもう我慢の限界だ。何時間も放置される大量のごみとニューヨークの夏の暑さが相まって、その「臭い」を嗅いだだけでめまいがするほど。ごみ出しの時間帯の短縮により、このひどい臭いがなくなることも期待したい。

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