『会津漆器・イン・ザ・ダーク』
Photo: Kisa Toyoshima

暗闇で会津漆器に触れて、ダイアログ・ミュージアムが新企画を開催中

ハンディキャップを「対話」でつなぐ体験施設の試み

テキスト:
Hayashi Hisato
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ハンディキャップをはじめ、世代や文化、宗教、民族など、世の中の分断を「対話」によってつなぐ体験を提供するダイアログ・ミュージアム「対話の森」が、新プロジェクト「日本と出会う、旅に出よう。もっと日本を深めよう。」をスタートした。

『会津漆器・イン・ザ・ダーク』
Photo: Kisa Toyoshima

第1弾として、暗闇の中で視覚以外の感覚を使って日常のさまざまなシーンを体験する『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』の新プログラムとして、伝統工芸品の会津漆器と触れ合う『会津漆器・イン・ザ・ダーク』を開催している。

『会津漆器・イン・ザ・ダーク』
Photo: Kisa Toyoshima

白状を持って会津漆器の旅へ

ダイアログ・ミュージアムのオンラインショップでは、視覚障がいのあるアテンドたちが職人とともに作り上げた会津漆器『めぐる』を取り扱っているが、今回は福島県会津地方で生まれた伝統工芸品の一つ、会津漆器の故郷へといざなうストーリーを展開。通常の『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』とは内容が異なり、会津へと向かう旅路や、暗闇の中で漆器と触れ合う体験ができる。

『会津漆器・イン・ザ・ダーク』
Photo: Kisa Toyoshima

視覚障がいのあるアテンドと職人たちのコラボレーション

会津漆器は会場でも展示されているが、暗闇の中で漆器に触れるプログラムを実際に体験してみると多くの発見があった。漆器の持つ特性や職人の手仕事が光る手触りは、視覚を遮断することにより敏感に感じとることができる。ダイアログ・ミュージアムが提供する体験プログラムの特徴は、複数の参加者とともに「対話」をしながらプログラムを進め、感じたことを伝え合うことだが、それは今回の「漆器を巡る旅」にも生かされていた。

受注販売を行う会津漆器『めぐる』の三つ組椀は、ぽってりと丸い『日月』と椀(わん)の下部に角がある『水平』の2種類。『水平』は、視覚障がいのある人でも漆器を使用しやすいように工夫を凝らしたという。プログラムを体験することで、ハンディキャップを超えたデザインの重要性についても実体験として知ることができるのだ。

『会津漆器・イン・ザ・ダーク』
Photo: Kisa Toyoshima
『会津漆器・イン・ザ・ダーク』
Photo: Kisa Toyoshima

開催期間は2021年11月6~23日(火・祝)。東京、竹芝のダイアログ・ミュージアム内で行われ、料金は大人3,850円、中高生・大学・専門学生・大学院生2,750円、小学生1,650円(小学生以下は保護者の同伴が必要)。予約は公式ウェブサイトの予約フォームから受け付けている。

日本の伝統工芸品とハンディキャップをつなぐ体験プログラムは貴重なもの。この機会にぜひ訪れてほしい。

『会津漆器・イン・ザ・ダーク』の詳細はこちら

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