CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

中目黒アディから香り高いネパール茶葉のチャイ専門店が誕生

ティーハウスのチャバでスパイス香る一杯を楽しんで

編集:
Time Out Tokyo Editors
寄稿:
Shintaro Kumihashi
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2022年3月5日、中目黒にティーハウスのチャバCHIYA-BA)がオープンした。オンラインでネパール産の茶葉を販売していたブランドの初となる実店舗で、茶葉とスパイスの香り豊かなチャイとグラノーラやドーナツなどの軽食をじっくりと堪能できる。

CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

ネパール産の茶葉の魅力を発信

運営は、チャバから目と鼻の先にあるモダンネパール料理店のアディブランド立ち上げのきっかけは、オーナーシェフであるアディカリ・カンチャンが、ヒマラヤの標高2300メートルにあるバンチャー地方の茶葉農園を訪問したことから始まる。気温、雨量、土壌ともに栽培に適した条件と、丁寧な手仕事による茶葉の品質は素晴らしく、現地の茶畑の中で飲んだ味わいに感動したそうだ。

CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

その後2017年に前身となる茶葉ブランド『TEAAMOR』がスタートし、クラウドファンディングやイベントで茶葉を販売。2019年のリブランディング後はオンラインやアディ店頭での販売だけでなく、アディに併設されたチャイスタンドでもその魅力を発信してきた。

茶葉を楽しむ、心地よい場づくり

店名の「CHIYA-BA」について。「CHIYA」はネパール語で茶、「BA」は葉と場を指し、「茶葉を通した場づくり」というコンセプトが込められている。

CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

アディ併設のチャイスタンドが専門店として再オープンしたわけだが、格式ばった雰囲気ではなく、センスの良い店構えとスタンドのような気軽さがありとにかく居心地がいい。店先、カウンター、その裏にあるラウンジ的なくつろげるスペース。いつ誰が訪れてもチャイを飲みながら一息つくことができる懐の広さがある。

CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

出来立てのチャイの香りは別格

まず試してほしいのは、なんといってもチャイだ。茶葉はチャイに適したCTC製法のネパール産アッサム。シナモン、カルダモン、ブラックペッパー、ショウガをベースに、その日の気候に合わせてブレンドするスパイスの香りが紅茶の風味とミルクの甘さを引き立ててくれる。

CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi
CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

ちなみにカンチャンが初めに感動したのは、白茶と呼ばれる紅茶の中でも加工工程が少なく茶葉のポテンシャルが最も感じられるもの。メニューではヒマラヤンホワイトがそれにあたり、店頭でも味わえる。茶葉の購入もできるので、ぜひ一度堪能してみてほしい。

新感覚のチャイ×グラノーラ

せっかくなら軽食もあわせて楽しみたい。最もCHIYA-BAらしいのは、グラノーラにマサラチャイをかけて食べるグラノーラチャイボウル。温かいチャイがグラノーラに程よく絡み、香ばしさ、スパイスの香り、サクサクした食感を一度に味わうという食体験は新しい。

CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

ほかにも、レモンとポピーシード、オレンジマーマレード、リンゴとカルダモンスコーンや、季節ごとの風味を楽しめるビーガンドーナツなど、白茶含めストレートティーとも合わせて食べたいメニューが並ぶ。

CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

週末限定で登場するマトンとひよこ豆のキーマカレーのカレーパンや、夜営業で提供されるワインも機を見て賞味したい。

チャイから広がる食の楽しみ

コンセプトにもある通り、チャバはただのティーハウスではなく空間以上の広がりがある「場」であり、チャイを中心に心地良いコミュニティーが生まれている。

CHIYA-BA チャバ
Photo: Shintaro Kumihashi

クラウドファンディングで多くの支持を集めたことから始まり、グラノーラをはじめ軽食メニューは全て他店や他ブランドとのコラボレーションによるもの。連日多くの人が訪れてコミュニケーションを交わすなど、常に周りに人が集まっている。チャイを通してネパールの文化だけでなく、食の楽しみや人とのつながりのきっかけを与えてくれる店で、チャイの新しい魅力を感じてみてほしい。

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