大洲城
大洲城

日本初の泊まれる城、四国大洲城でキャッスルステイ

1泊100万円から、甲冑を着て入城できる武将体験も

テキスト:
Time Out editors
広告

「伊予の小京都」といわれる四国愛媛県の大洲市に点在する、城下町そのものを宿泊施設にしたかのような分散型ホテル、NIPPONIA HOTEL大洲城下町が今、注目されている。同市中心に位置する大洲城の天守に宿泊できるという、城マニアなら見逃せない驚きのプランがあるのだ。

大洲城は鎌倉時代末期の1331(元徳3)に築かれたとされ、明治時代に老朽化で本丸の木造天守は解体が進んだものの、当時の古写真や木造ひな形が現存していたことから、平成になってから木造での完全復元が可能になったという。この天守に宿泊できるという、城マニアなら見逃せないプランがあるというから、驚かされる。

大洲城
大洲城

1泊100万円から大洲城を貸し切ることができ、3名から1人10万円で6名まで滞在できる。この料金には空港または駅までの送迎やさまざまなアクティビティー、伊予牛や大洲米など地元の食材を味わえる夕食、国の重要文化財に指定された建築も敷地内にある臥龍山荘での殿様御前の朝ごはんなども含まれる。

また、1617(元和3)年に伊予大洲藩となった城主、加藤貞泰が馬に乗って入城するシーンも再現、宿泊者は甲冑(かっちゅう)を身に着けて城主をサポートする影武者役になれる体験も用意されており、コスプレの枠を超えた次元に達している。この体験では、鉄砲隊による祝砲もあがるという徹底ぶりで、甲冑のレンタルや着付け代などもインクルーシブだ。大洲城で武将になりきって過ごせる、まさにこの地でしか味わえない体験のための100万円なのだ。

大洲城
大洲城

NIPPONIA HOTEL大洲城下町では、この大洲城以外にも、9棟11室の家臣や豪商の元邸宅に宿泊できる。今はなかなか訪れることができなくても、公式ウェブサイトではキャッスルステイや臥龍山荘のVRも発信しているので、ぜひ体感してみよう。3Dスキャンできる特殊カメラで360度撮影した映像は迫力で、本当にその場所を歩いているような感覚になってしまう。映像内の緑のマークにマウスを合わせるとより詳細な情報を知ることもできる。やがて訪れる日のための予習にもなるだろう。

NIPPONIA HOTEL大洲城下町の詳細はこちら

テキスト:間庭典子

関連記事

旧尾崎行雄邸を保存する支援プロジェクトが開始

材木座ビーチを一望、鎌倉の新たなバケーションレンタル施設へ

ワイルドビーチ新宿が大人のためのバーベキュー空間にリニューアル

ホテルニューオータニが部屋をレストラン化したルームサービスを開始

山奥に眠るメタボリズム建築の傑作が宿泊施設へ

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

最新ニュース

    広告