ブリュッセル、自動車登録抹消の奨励金を倍増

公害の原因である自動車の削減を推進

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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都市において自動車は公害の大きな原因であり、多くのスペースも占拠している。この問題が良くないのは、自動車を必要してない多くの市民が影響を受けているということ。ほとんどの市民は、より問題の少ない自転車や公共交通機関を利用しているのだ。

ベルギーの首都ブリュッセルは、このような現状を認識し、行動を起こしている。市政府は首都圏に住む人々に、車を捨てるために900ユーロ(約12万2,500円)もの奨励金を支払うことを決定したのだ。

この制度は、市民に自動車の代わりに環境に優しい交通手段の利用を促すもの。正式名称は「Bruxell'air」で、実は2006年から実施されているが、2022年3月上旬、奨励金の最高額が500ユーロ(約68,100円)から900ユーロへほぼ倍増することが発表された。

実際の奨励金は市民によって違い、額は収入に応じて決められるという。これはより厳しい状況に置かれている市民が、環境に優しいライフスタイルに移行できるようにするためだという。

奨励金を受け取れるとなるとその使い道が色々浮かぶが、市政府はこれにを何に使ってもいいと言っているわけではない。自転車やサイクリング用品の購入、公共交通機関利用の補助やカーシェアリングサービスの利用料などが想定されている。全額使い切らなかった残金は市への還元が必要だ。

ブリュッセルは、より持続可能な生活を送ろうとする市民をインセンティブで後押しようとしている自治体の好事例になっているといえるだろう。

原文はこちら

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