写真:BAM鎌倉
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隈研吾が設計する英国アンティーク博物館「BAM鎌倉」が誕生

9月にオープン、ロンドンタクシーやシャーロックホームズの部屋など

テキスト:
Nozomi Takagi
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2022年9月、鎌倉に「英国アンティーク博物館 BAM鎌倉」がオープンする。建築家の隈研吾が設計する建物内では、フロアごとに時代やテーマの異なるアンティークを展示する予定だ。

隈研吾設計による、鎌倉彫にインスピレーションを受けた外観

鎌倉の観光名所である鶴岡八幡宮から徒歩1分。大鳥居に続く参道沿いで、オープンに向けた準備が進んでいる。窓がなく、鎌倉の伝統文化を象徴する「鎌倉彫」にインスピレーションを受けたファサード(外観)を採用。まるで建物そのものが伝統工芸品であるかのような佇まいだ。

写真:BAM鎌倉
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設計に携わったのは、「2020 東京オリンピック」の国立競技場の設計も手がけた建築家の隈研吾。デザインの背景について、「今回、鎌倉の歴史ある段葛(だんかずら)の参道に建つ英国アンティーク博物館BAMには、100年以上の歳月を吸い込んだ純粋なアンティークが並ぶ。そういった意味で建物のデザインは、どこまでも純粋でなければならないと考えました」(隈インタビューから、原文ママ)と語る。 

写真提供:BAM鎌倉
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1700年代のアンティークから「シャーロック・ホームズの部屋」まで

「次世代にアンティークの世界を伝え、物や人を引き継ぐ素晴らしさ、大切さを多くの方に感じ取ってもらいたい」というメッセージのもと誕生した博物館。館長の土橋正臣が、長年をかけ収集した英国アンティークを展示する。

写真:BAM鎌倉
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1714〜1830年のアンティークを集めた展示フロアは、1階から4階まである。1950年代以降に使われていたビンテージのロンドンタクシーを展示するフロアや、シャーロック・ホームズの部屋を再現したフロア、ビクトリア時代に用いられていた1837〜1901年代のコレクションなど、時代とテーマごとにアンティークが並ぶ。古いものでは1700年代に作られたアンティークも展示される予定だ。

世代を超えるアンティークの魅力

土橋は、大学院卒業後に訪問したイギリスの文化に衝撃を受け、輸入やイギリス関連のイベントのコーディネートを手がけるようになったという。自身の「長年の夢」であったという博物館の設立。オープンに当たり、次のようにコメントしている。

 「かつて人類が造りあげた引き継がれるべきデザイン。つまり普遍的に人々を魅了するもの。それがアンティークという名のもとで残されているのです。次世代にアンティークを引き継ぐことの大切さを伝えるためには、まずは本物のアンティークを愉しんでもらうことが一番であり、物や人を大切にする第一歩でしょう」(一部抜粋、原文ママ

写真:BAM鎌倉
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 「かつて人類が造りあげた引き継がれるべきデザイン。つまり普遍的に人々を魅了するもの。それがアンティークという名のもとで残されているのです。次世代にアンティークを引き継ぐことの大切さを伝えるためには、まずは本物のアンティークを愉しんでもらうことが一番であり、物や人を大切にする第一歩でしょう」(一部抜粋、原文ママ

実際に日常生活で使い込まれていたアンティークが展示されているからこそ、100年前の人々がどのようにプロダクトを使っていたか、想像を膨らませながら鑑賞したい。

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