赤の広場
Photo: Keisuke Tanigawa

SNSで話題のロシア食品の専門店、赤の広場が銀座にオープン

チーズケーキバー、『スィローク』はマニアが愛するいちおしの逸品

テキスト:
Genya Aoki
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ロシアは知られざる食品大国である。その広大な土地には、多くの農地と多様な文化から生み出されたとっておきの「食」がいくつもある。2021年2月22日、銀座一丁目にオープンした赤の広場銀座店は、そんなロシアやその周辺諸国の食品を厳選して輸入する食料品店だ。

同店は、2014年からネット上で食品の輸入販売をしていたビクトリアショップの実店舗。開店の理由は、「実際に商品を手に取って吟味してみたい」という客からの声に応えたためだそう。日本国内においてさまざまな外国の食材が流通している一方で、ロシアと周辺諸国の食品はほとんど流通していない現状がある。オーナーのミヤベ・ビクトリアは「その現状を変えたい」という思いから食品販売事業を始めた。「口にするからには良いものを」と食の安全にこだわりつつ、日本人の口に合う食品のみを厳選して販売している。

扱う商品はチョコレート、乳製品、ケーキ、蜂蜜、ロシアンティー、肉製品、野菜の瓶詰め、調味料などバラエティー豊富。さらに、マトリョーシカやプーチン大統領グッズなども並ぶ。

赤の広場
『スィローク』(Photo: Keisuke Tanigawa)

特に人気があるのは『スィローク』と呼ばれるチーズケーキバーだ。カッテージチーズをチョコレートでコーティングし、チーズの濃厚でフレッシュな味わいにとりこになってしまう者が後を絶たない。コーティングするチョコレートはミルク、ダークほか数種類に分かれているほか、コンデンスミルクやアプリコットが入ったものもある。

この商品は日本国内で人気となりカルディコーヒーファーム、信濃屋、ザ・ガーデン自由が丘といった有名な食料品チェーンでも販売されている。また、製造元であるアレクサンドロフ社のアイスも今後販売予定だ。

日本人の客からのラブコールで仕入れたという、ロシアのサワークリーム『スメタナ』もおすすめ。爽やかな酸味が特長のそのまま食べてもよし、パンに塗ってもよし、ボルシチに添えてもよしの万能バイプレーヤーだ。

赤の広場
Photo: Keisuke Tanigawa

チョコレートはソ連時代から販売されているおなじみの『アリョンカ』だけでなく、「マトリョーシカチョコレート」などのロシアを感じさせものをそろえる。『プーチンチョコレート』は店を訪れた多くの人が購入していくそう。話のネタには最適だろう。

「こんな食材も知っているの?」とミヤベが驚くような熱心なロシアや旧ソ連圏の食品のファンも多い。その一つが、ジョージア(グルジア)のミックススパイスである『フメリ・スネリ』だ。ケバブの様な肉料理にかけることもあるが、それ以外にも使える万能調味料である。

赤の広場
Photo: Keisuke Tanigawa

また、店内には多種多様なマトリョーシカが並べられたショーケースが2つ置かれている。豊富な品ぞろえにじっと見入ってしまう人も多い。なかには24万円ほどする有名作家の手がけた品もある。

赤の広場
天井の絵やカウンターの什器(じゅうき)など、店舗デザインはミヤベ自身が手がけた(Photo: Keisuke Tanigawa)

今後は、日本国内に支店を随時オープンさせていく予定で、酒類も扱っていきたいという。さらに、輸入を手がける関連会社を通して、日本の食料品店に向けてロシア食品を卸していくそうだ。常に新商品が店頭に並んでいるので、定期的にチェックしてみては。

赤の広場の詳細情報はこちら

テキスト:大橋洋介

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