シンガポール発のラグジュアリーホテルブランド「カペラ」が、2026年春に日本へ上陸する。「カペラ京都」は、職人技と文化が息づく京都・東山に開業するハイエンドホテルだ。
パーソナルアシスタントによるきめ細かなサービスや、土地の文化へ深く入り込む没入型の体験を大切にするカペラブランドの魅力が、京都でどのように形をとるのか期待されている。
ホテルがオープンするのは、地域住民に100年以上親しまれてきた「新道小学校」の跡地。周辺には「宮川町歌舞練場」が隣接するなど、伝統芸能が息づくエリアだ。清水寺や「八坂神社」、「建仁寺」、鴨川などの観光名所にも近く、文化と自然を同時に体感できるロケーションだ。
建築デザインを担うのは、隈研吾建築都市設計事務所。インテリアはBrewin Design Officeが手がけ、京都という街の本質を「重なり合う空間の物語」として描き出す。
建物は地上4階・地下2階建てで、客室は全89室。29室のスイートのうち、6室には天然温泉が付帯する。各客室は素材の質感を生かした落ち着いたインテリアでまとめられ、喧騒(けんそう)から離れて過ごす上質なリラックス空間が広がる。
ホテルに入る手前には京都の町家に通じる考え方を採用し、祇園の路地を思わせる細い通路を配置。並んだ障子からは光が漏れ、流れる水の音が静かに響くなど、京都らしい情緒を感じられる。外観には、宮川町歌舞練場の唐破風屋根の要素を取り入れた。
中庭の中心に残されているのは、かつて小学校の校庭にあった桜の木だ。旧校舎で使われていた建材も再利用される。
館内には、「花街文化」に着想したシグネチャーレストラン、和食店、中庭に面したフレンチブラッセリーの3店をオープン。天然温泉とトリートメントが受けられるスパや、宴会場も完備する。
宿泊者には、京都で育まれてきた伝統文化を体験できる、特別なプログラムを提供。「宮川町へのおもてなしの扉」では、普段は「一見さんお断り」の宮川町の茶屋を特別に訪れ、舞妓(まいこ)がたてる抹茶と季節の上生菓子を味わいながら、伝統芸能に触れる貴重な体験ができる。
そのほか、漆塗りや金継ぎを手仕事として体験するプログラムや、創業150年を誇る下駄(げた)・草履工房の職人が日本の履物文化を直接伝えるプログラムなど、京都の伝統に深く触れる体験が用意されている。
2026年3月23日以降の宿泊予約受付はすでに開始されており、開業を前にホテルの全貌が少しずつ公開されている。詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。
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