江古田で行くべきラーメン店5選

煮干し、家系、塩……練馬のリアルラーメンストリート

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Time Out Tokyo Editors
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中華やエスニック料理の名店が軒を連ねる江古田は、ラーメン店も粒ぞろいだ。こってり豚骨系や上品な塩系、クセになる煮干し系など、それぞれスタイルも異なるので、その日の気分に合わせて選ぶことができるだろう。飲んだ後の締めの一杯に寄るのも良さそうだ。

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西武池袋線江古田駅から徒歩7分ほど、赤い看板が目印のカウンター7席の店舗。2019年までに5年連続でミシュランのビブグルマンを獲得している。 提供しているのは『塩らぁ麺』『醤油』『汁なし担担麺』。『塩らぁ麺』は国産鶏のひき肉のみでだしをとったスープは透明度の高い清湯系。鶏の香ばしい旨みが詰まったバターのようなコクがあり、ヒマラヤ岩塩の塩味と混ざり合う。少しもちもちした食感の細麺との相性も良い。醤油の染み込んだ味玉、店内で手作りされている鶏モモスモーク、低温調理のムネ肉チャーシュー、柔らかい食感のメンマなど、丁寧な具材も光る。全体的にシンプルな作りでありながら、鶏の旨味がいきた奥深い一杯だ。 人気の高い『汁なし坦坦麺』は、1日数量限定での提供。自家製ラー油の強烈な辛み、四川花山椒の香り・痺れ、挽肉・ナッツなどをモチモチの麺に絡めて食べる一杯だ。強烈な辛さだけでなく、濃厚なコクがあり、さまざまな風味が口の中に広がる。四川料理店出身の店主による、本格派の味わいを堪能したい。  

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西武池袋線桜台駅から徒歩3分。メインメニューは『塩らぁ麺』『魚介塩らぁ麺』『醤油らぁ麺』の3種類で、限定メニューも積極的。『塩らぁ麺』の透き通ったスープは豚骨のガラだけを使い、少量の香味野菜と日本酒をじっくり煮込んだもの。そこに3種類の塩、ホタテ、イタヤ貝、昆布、干しシイタケを使った塩ダレと親鶏の脂のみを使ったコクのある油を入れて仕上げる。 見た目は普通の清湯に見えるが、一口すすると深いコクと貝柱のうま味が五感に染み入る。麺はもっちりとした中太平打ち麺でスープの相性も良い。具は、食感の良いザーサイ、穂先メンマ、程よい濃度の味玉、ほっくりとした胸肉チャーシューなどで、一つ一つの素材がおいしい大満足の一杯。『魚介塩らぁ麺』は煮干スープに、同様の塩ダレを使いながら、また異なる世界観が楽しめる。

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西武池有楽町線新桜台駅から徒歩5分、練馬東税務署の向かいにある五十三家は、豚骨しょうゆと秘伝のタレで横浜家系らーめんを再現した一杯が楽しめる。こってりが苦手という人向けにはオリジナルの『汁なし香味麺』があるが、おすすめは家系の『らーめん』だ。 スープは濃厚ながら臭みがなく、クリーミーさを感じる味。麺はもちもちとした弾力系。ロース系のチャーシューはしっとりと程よい柔らかさがあり、ホウレンソウも味が染み込んでいる。全体的に丁寧な仕事が光る一杯だ。トッピングの味玉も黄身がトロトロである。家系をしっかりと追求しながらも、独自の味をしっかりと持っている一軒だ。  

ラハメン ヤマン
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  • ラーメン
  • 江古田
  • 価格 1/4

江古田駅と桜台駅の中間地点に位置する、ジャマイカ国旗が目印のレゲエなラーメン屋。バーのようなしゃれた造りで、店内に入ると、ボブ・マーリーなどのレゲエミュージックが流れている。そして、 コーンローの店主が作る『らはめん』は、あっさりとしながらも風味豊かなスープが特徴だ。辛味のトッピングや、こってり濃厚な『JUNK』もオーダーしてみてほしい。

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らーめん 太陽
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  • 江古田

江古田の地元民に愛されている老舗ラーメン屋。名物のにぼしラーメンは、日本海境港を中心に各地の煮干しをブレンドしたこだわりのスープが売りだ。その味はさっぱりとしていながらも、深く舌の中に染み込んでいつまでも消えないような深みがある。価格も480円からと非常に良心的なので、ラーメンと一緒に肉厚で食べ応えのある餃子も頼むといいだろう。

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蒲田で過ごす24時間
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四ツ谷で過ごす24時間
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甲州街道の関所、大木戸もあった四ツ谷界隈(かいわい)は江戸の時代から多くの人が行き交う場所だった。皇居や迎賓館赤坂離宮にも近く、今も各国の要人が訪れる。都心にもかかわらず、昔ながらの個人商店が変わらず愛されているのも特徴だ。上智大学をはじめ教育機関も多く、国際色も豊か。四ツ谷は、さまざまな世代や文化が交じり合うダイバーシティの街なのだ。街中でもさまざまなカルチャーに接するチャンスがある。ブラジル音楽のライブが連日行われているサッシ・ペレレや、ジャズ喫茶いーぐる、カントリーパブのパインフィールドなど、その世界の神髄に触れられる名店も多数。 江戸時代から続く老舗酒屋の角打ち、スタンディングルーム鈴傳には通な常連客が通う。花街らしい華やぎが残る食通の街、荒木町は世代交代が進み、若手が参入し活気づいている。一見ハードルが高く見えるこの界隈だが、臆せずその懐に飛び込んでほしい。それが文化交流の第一歩なのだから。関連記事:『荒木町、夜の散歩ガイド』

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