東京、クリームソーダ10選

老舗の喫茶店からフォトジェニックなカフェまで、目にもおいしい一杯

作成者: Time Out Tokyo Editors |
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柴崎まどか
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Kisa Toyoshima
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Kisa Toyoshima
テキスト:藤間紗花

カラフルなソーダの上にバニラアイスが浮かぶ、目にもおいしい飲み物、クリームソーダ。「西洋のハイカラな飲み物」として日本に上陸して100年余り、今なお愛される理由はその奥深さにある。ソーダのシロップ、トッピングの種類など、アイデア次第でクリームソーダはさまざまな姿に変わる。我々をあっと驚かせてくれるファンシーなものもあれば、「やっぱりこの味」としみじみさせてくれるものもあり、飽きさせることがないのだ。今回は、老舗の喫茶店からフォトジェニックなカフェまで、個性的なクリームソーダを扱う10店を紹介する。

Madoka Shibasaki

王道メロンクリームソーダ

パリ コーヒー

1975年創業、渋谷の老舗喫茶パリ コーヒー(Paris coffee)。渋谷109にほど近くのにぎやかな通り沿いにありながら、一歩店内に足を踏み入れれば、静かな空気とコーヒーのかぐわしい香りに包まれる。

今年5月までは喫煙可だったが、現在は全席禁煙となり、非喫煙者にとっても居心地のよい店となった。メニューはコーヒー中心だが、オーソドックスなメロンクリームソーダも味わうことができる。

大きなグラスに注がれたソーダの上には、ぜいたくにもバニラアイスが2つ浮かぶ。酸味の強いソーダとしっかりと甘いバニラアイスは相性が良く、飲みやすい。バニラアイスとこれまた黄金の組み合わせといえるコーヒーフロートも、ぜひ味わってみてほしい。

Kisa Toyoshima
レストラン, ティールーム

純喫茶に映える青

阿佐ヶ谷

喫茶ギオン

阿佐ヶ谷駅から徒歩1分でたどり着ける、喫茶ギオン(gion)。33年間の営業のうち、たった1日しか店を閉めたことがないという喫茶店の中の喫茶店だ。店の営業時間もひときわ長く、平日は朝の8時30分から深夜2時までオープンしている。33年の月日を経てもなお、行列を成す人気店たる理由はこういったところにもあるのだろう。

飲み物のメニューも豊富で、クリームソーダは『冷たいお飲物』のメニューの中から、ソーダ水にフロートのアイスクリームを追加する形で注文することができる。ソーダ水のフレーバーは、グリーンのメロンソーダとスカイブルーのブルーハワイの2種類。鮮やかなクリームソーダと、ヴィンテージの小物が飾られた店内とのコントラストには、純喫茶でしか味わえない美しさがある。

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Madoka Shibasaki

フォトジェニック満腹系

珈琲屋オービー 保木間店

埼玉県を中心に数多くの店舗を構える珈琲屋OB。東京都内唯一の系列店となる保木間店は、ログハウス調の店構えが目を引く。しかし、驚くのはそれだけではない。この店の真骨頂はメニューの大きさにある。

クリームソーダは洗面器ほどの大きさのボウルに注がれ、クリームソーダパフェなるデザートメニューは、なんとデキャンタで登場するのだ。いかなるクリームソーダ好きも、このメニューにもの足りなさを感じることはないだろう。

ホットドリンクも、どんぶりほどの大きさのマグに入れられ、ステーキの鉄板を乗せるようなウッドプレートをコースターにして提供される。友人や恋人、家族と注文しても、思わず笑顔になってしまう楽しいクリームソーダだ。

Madoka Shibasaki

幻想的な大人の一杯

ゆりあぺむぺる

宮沢賢治の詩集の一篇からその名を得たという、吉祥寺の喫茶店ゆりあぺむぺる。レトロな公衆電話、上品で控えめな間接照明、花柄のテーブルクロスなど、店内は艶やかで美しく、独特な雰囲気を醸し出している。

クリームソーダは、夜限定のメニューも含め全8種類。40年の歴史を持つザクロシロップのクリームソーダ『ゆりあぺむぺるクリームソーダ』や、かんきつ系の爽やかな風味が飲みやすいブルーの『クリームソーダラビスラズリ』など、幻想的なビジュアルのクリームソーダが並ぶ。18時以降に注文できる、ロゼワインを使った甘酸っぱいカクテルのクリームソーダ『ナデシコ』は、大人のデートにももってこいの1杯だ。

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USAな空間で

キャロライン・ダイナー

外苑前駅から歩くこと10分。閑静な住宅街にたたずむのは、本格的なアメリカン・ダイナーが楽しめるCAROLINE DINERだ。駅近とはいえない立地にもかかわらず、店内は若い女性客で満席。休日は開店直後から行列ができることも少なくないそうだ。

それもそのはず、市松模様の床、アイスクリームボックスのようなフォトブース、プロジェクターで洋画の映し出される壁など、店内は外の世界を忘れてしまうほどポップでムーディー。おまけに、アメリカ国旗を思わせるフラッグの挿さったクリームソーダはなんともフォトジェニックだ。

お店の名物であるホットドッグは、ぜひともコーラのクリームソーダとともに味わってほしい。本場アメリカへトリップしたかのような気分に浸れること間違いなしだ。

Madoka Shibasaki
ショッピング

レトロな6色

神保町

さぼうる

本の街・神保町には読書を楽しめる喫茶店が数多くあるが、まず最初に思い浮かべるのはさぼうる、だという人も多いのではないだろうか。神保町に店を構えて50年以上、今も老若男女問わず人気を集めるこの喫茶店では、6色のクリームソーダを楽しむことができる。

メロンソーダを使った定番の緑のクリームソーダや、レモンシロップの酸味が爽やかな黄色のクリームソーダ、ブドウシロップの紫のクリームソーダなど、思わず並べて写真に収めたくなるラインナップがそろう。コーヒーとともに読書を楽しむのも捨てがたいが、友人を誘って異なるフレーバーのクリームソーダの感想を言い合うのも楽しそうだ。

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Madoka Shibasaki
レストラン

おじや×クリームソーダ

原宿

ビオ オジヤンカフェ

古着屋や雑貨店が並ぶ「裏原」こと、キャットストリート沿いに建つビオ オジヤンカフェ(bio ojiyan cafe)。その名の通り、おじやが楽しめる個性的なカフェである。

実はおじやと同じくらい人気なのが『昔ながらのクリームソーダ』。メロンソーダにバニラアイス、砂糖漬けのさくらんぼというオーソドックスなクリームソーダだが、バニラビーンズの香りが鼻を抜けるバニラアイスはなんとも濃厚で、デザートとしても満足できる一品である。和の味わいが楽しめるおじやとクリームソーダの組み合わせを、一体誰に思いつくことができただろう。

Kisa Toyoshima

16種飲み比べ

喫茶ネグラ

動物の塒(ねぐら)のように、こもり感のある落ち着ける場所として2017年にオープンした喫茶ネグラ。優しい照明の店内は、確かに昼でも思わずまどろんでしまうような雰囲気である。

ネグラのクリームソーダの魅力は、他店の追随を許さない種類の豊富さにある。定番の『メロンクリームソーダ』から、バラの香りが芳しい『ローズクリームソーダ』、巨峰が実ごとぜいたくにトッピングされた『巨峰クリームソーダ』など、フロートも含め全16種類から注文できるというから驚きだ。ぜひネグラに通い詰め、全てのクリームソーダを制覇してみてほしい。

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Kisa Toyoshima

もはや食べ物

デン

オールディーズな洋楽が流れ、常連客がタバコを吸いながらコーヒーを味わう昔ながらの喫茶店、デン。まるでドラマや映画のセットとして登場しそうな、昭和の雰囲気を残した店構えが魅力的だ。中をくり抜いた食パンを器にしたグラタン、その名も『グラパン』が人気を集める店だが、クリームソーダでも他店とは一線を画する。

メロンソーダの中にソフトクリームを真っ逆さまに落としたかのようなクリームソーダは、飲み物というよりもはや食べ物。ソフトクリームをコーンに乗せて食べるもよし、メロンソーダに混ぜて飲むもよし、2つの楽しみ方ができるクリームソーダだ。

Keisuke Tanigawa
レストラン, カフェ・喫茶店

郷愁を誘うエメラルド

世田谷区

喫茶宝石箱

千歳烏山駅から徒歩5分、閑静な住宅地にある喫茶店。2009年7月にオープンした店だが、テーマは「昭和レトロ」だ。1980年代の歌謡曲やポップスが流れ、店内には昭和に発売された雑誌やマンガ、グッズなどが並ぶ。

看板メニューのクリームソーダは季節によって変動することもあるが、基本は6種類。定番のメロン味の『エメラルド』や懐かしさを感じるラムネ味の『アクアマリン』など、全て宝石をイメージした名前が付いており、見た目にもかわいい。王道喫茶店のメニューである『ナポリタン』もケチャップの味が効いている。ノスタルジックな気持ちに浸りながら、ゆったりと時間を過ごしたい人にぴったりだ。

フォトジェニックなドリンクを探す……

バー

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レストラン

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レストラン

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