ロンドンやニューヨークなど、外国人審査員が感じた東京とは

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京が電通、JTBコミュニケーションデザインと共同で開催しているリアルな東京の魅力を世界に伝える『Love Tokyo Awards』。これは、2016年に東京で注目を集めたレストランカフェ、バー、ショップ、プロダクトや、東京を訪れる人にオススメしたいアクティビティ、2016年に東京に影響を与えた人たちが選出されるアワードで、11月にはレストランやカフェなどの審査をするために、タイムアウトのグローバルネットワーク(ロンドン、ニューヨーク、クアラルンプール、バンコク、香港、北京)から審査員として選ばれた6人のエディターも来日を果たした。ここでは、その際にそれぞれの都市のローカルエキスパートが東京について感じたことをいくつか紹介する。

まず、東京について審査員全員が感じたことは「楽しいことだらけで見所が満載」、「魅力的で多様性に溢れている」ということだった。銀座の高級な大通りから流行に敏感な渋谷、そして伝統的な江古田など、東京という一つの都市にある限りない選択肢と多様な見所が彼らの心を鷲掴みにしたようだ。古き良きものと自由な発想の新しいものが融合した東京は、いつでも訪れる人々を魅了する場所である。北京からやってきた審査員のケネスは、このことについて「東京は国際的な概念を抱きながらも、それが伝統的な価値観としっかり結びついています。たとえば、ステーキハウスでは西洋風にカットされたビーフがテーブルへ運ばれたとき、テーブルには箸も置かれています。また、ヴィンテージショップを訪ねればBluetoothと同期できるアンティークラジオに出くわすこともあります」と話してくれた。

また、香港のカイラは東京で体験したサービスにものすごく感動したようだ。どのくらいの感動であったかは、彼女が語った以下の言葉から伝わってくるであろう。

「東京、そして日本を際立たせているものは、どこへ行っても他国ではありえないようなサービスが受けられることです。何かを包装してもらっても細部にわたって完璧ですし、レストランで食事が終われば客をレストランの外までお辞儀をして見送ってくれ、こんなに礼儀正しく丁寧な場所はどこにもありません。また、最善を尽くそうという真剣な気持ちでいっぱいの店やカフェ、レストランを訪ねられるのも嬉しかったです。客で溢れかえっていたり、行列がドアの外まではみだしているときでも、細かな部分まで注意を払ってくれる気遣いを高く評価しています。それは完璧なコーヒー一杯を提供することに細心の注意を払っている喫茶店から、よく練られたメニューのレストランに至るまでどこでも同様でした」。

東京のエネルギーに圧倒されたと話すのは、アレックス(ロンドン)とカーラ(ニューヨーク)。アレックスは、コンスタントに次が現れるこの街について「ロンドンへ戻って誰かに説明する際には、とても一言で現せないよ」と話した。また、カーラはこんなことを打ち明けてくれた。

「私は東京の人が夜中まで遊ぶ熱心さにも印象づけられました。 毎朝5時か6時ごろ、通りにはバーやクラブを後にする人がたくさんいるのです。 ニューヨークなんてまだまだだと思いました!ニューヨークがナイトライフの最先端を行く街だと思っていましたが、東京を見て恥ずかしくなりました」。

また、バンコクのトップはこれまでにも東京を訪れたことがあったが、今回はまた新たな東京の魅力に出会ったようだ。

「私が東京を訪れる際、銀座は必ず旅のリストに挙がっていました。銀座のハイブランドショップや高級な建築物をぶらぶらと見て回るのが好きなのです。しかし、高級な正面玄関の並んだ隙間に隠れて、なかなか体験できない経験をさせてくれる面白い場所があるとはこれまで気づきませんでした」。

そして、トップと似たような感覚を抱いたチー・ワ(クアラルンプール)は「すべてを見終わったなと感じたときにまた新たに驚くような発見に出くわすので、ますます深くこの街にはまってしまうのです」と結論付けてくれた。

それぞれに様々な意見が出てきたが、彼らの言葉から伝わってくるのはレベルの高いサービスや有名店の料理など、一般的に知られている良いもののなかにディープなイベントやひっそりと佇む名店があり、東京は面白いものが尽きない街だということ。そして、刺激的なものや人と出会うべく、より深く探って行きたくなるような街であるということだ。きっと、東京に住んでいる人も知らないことがここにはまだまだたくさんあることだろう。新たな出会いを求めて、これからも東京という街を探索し続けていきたいものである。

『Love Tokyo Awards』の公式サイトはこちら

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