異国の情緒に浸りたい衝動を満たすのに、東京は最高の街だ。無いものを探すほうが難しいほどに、世界中の郷土料理が集まっている場所であることは周知の通り。本記事では、食だけでなく音楽のライブやDJも楽しめる店を紹介する。アフリカやブラジル、カリブ海地域、モンゴルなど、舌と耳で楽しむ世界旅行へ出かけよう。
東京、ワールドミュージックを楽しむレストラン&バー
渋谷、吉祥寺、浅草、四ッ谷で味わう、世界の音楽と食
世界の料理や酒を提供しているバーで、店主が現地で買い付けたカリブ、アフリカ、中南米のレコードや雑貨が所狭しと並んでいる。ライブイベントも多く開催しており、ラテンやレゲエ、アフリカ、ブラジル、サーフミュージックなどのミュージシャンが出演している。至近距離で演奏を観ながら、本格的なローカルフードをビールやモヒートで流し込む。徐々に体を店に馴染ませれば、ここが東京であることを忘れてしまいそうだ。
アフリカの食や音楽に興味があるなら、浜松町のカラバッシュ(Calabash)は一度は行っておきたい。同店は、旅行業界に長年携わってきたオーナーが、観光では味わえないアフリカ文化の深みを伝えるべく2005年にオープンした。マリ、セネガル、コートジボワールを中心に、アフリカ大陸の様々な国の文化を紹介している。料理は『クスクス』や『ヤッサ』などの定番をはじめ、セネガルの魚の炊き込みご飯『チェブジェン』、西アフリカの揚げ餃子『サモサ』など、あらゆる地方のアフリカ料理が用意されている。とことんアフリカ気分に浸りたい人は、ライスの代わりに、ヤムイモをついて餅のようにした『フーフー』を頼むと良い。音楽イベントは週に3、4回開催されており、民族楽器のコラを使った演奏や、リンガラのライブ、ベリーダンスなど、幅広いプログラムが組まれている。
ブラジルの本場料理やアルコールを提供しているバーでは、サンバやボサノヴァのみならず、現地で今流行しているブラジル産の音楽を聴くことができる。ヒップホップやドラム&ベースのサンパウロ版など、日本では耳にすることの少ない音楽と出会える。気になる音源があった時は、ブラジル音楽のソムリエである店主に尋ねれば快く答えてくれるだろう。様々な種類のカシャーサ(サトウキビが原料のブラジル原産の蒸留酒)をロックで飲めるのも、この店ならではだ。
Discover Time Out original video