Akiko Toya
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豊島区立トキワ荘マンガミュージアムが7月7日にオープン

忠実に再現された漫画家の部屋やペン入れ体験なども

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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豊島区立トキワ荘マンガミュージアムが、いよいよ2020年7月7日(火)、南長崎花咲公園内にオープンする。同施設は、手塚治虫をはじめ、日本を代表する漫画家たちが青春時代を過ごした2階建ての木造アパート、トキワ荘の再現施設だ。

トキワ荘は、老朽化のため1982年12月に取り壊されてしまったが、このマンガミュージアムでは、アパートの大きさや外観、そして何人かの漫画家の部屋や共同炊事場などをできるだけ忠実に再現。足を踏み入れれば、昭和20〜30年代の漫画家たちの生活を垣間見ることができるだろう。

再現された共同炊事場(Akiko Toya)
再現された共同炊事場(photo:Akiko Toya)

そのほか、ペン入れが体験できる部屋や、漫画家になりきって写真が撮れる部屋といった体験型のコンテンツも用意。トキワ荘にゆかりのある漫画家の作品を自由に閲覧できる『マンガラウンジ』や、展示やイベントを開催する『企画展示室』も設けられているので、子どもから大人まで思い切り楽しめそうだ。

また、6月27日には一般公開に先駆けてオープニング式典が開催され、豊島区長の高野之夫や、東京都知事の小池百合子、漫画家の水野英子らが出席した。

当時トキワ荘に住んでいたという水野は、当時を振り返りながら「トキワ荘というアパートには、漫画さえ描いていれば幸せという人たちが住んでいて、笑い声が絶えませんでした。当時は、漫画は下等で、子どもが読むと頭が悪くなるといわれていた時代。漫画を描いていることが家族にばれたら、勘当ものでした。トキワ荘では24時間漫画に浸ることができ、食べ物やお金がなくても天国でした。そして、それが伝説となり、文化となりました。こうして再現されることは、私にとって奇跡です。ここに住んでいた半分の方々は他界されましたが、ご存命なら心から喜んでくださったでしょう。ここが日本の漫画の発祥地であることを証明できるよう、頑張っていきたいと思っています」と話した。

Akiko Toya
豊島区長の高野は「地域の方々の熱い思いが長く消えることなく、地元をあげての熱心な活動、そして協力により、当時の建物をできるだけ忠実に再現できるよう、建設に向けて進めてまいりました。長い長い時間をかけて、念願のオープン。特に魂を込めた1階の展示コーナーには、歴史の証しである天井板も展示してあります。漫画アニメ文化をこの豊島区から、世界に発信していきたい」とコメント(photo:Akiko Toya)

7月7日、ついにオープンを迎える豊島区立トキワ荘マンガミュージアムだが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、当面の間は予約制での入館になるとのこと。入館予約のシステムや注意事項は公式サイトに記されているので、予約をする際は併せてチェックしておこう。

そして、ミュージアムを楽しんだ後は、トキワ荘にゆかりのある漫画家の作品およそ5000冊を自由に手にとって読むことができるトキワ荘マンガステーションや、『トキワ荘スリッパ』や『トキワ荘ボーロ』などのグッズを購入できるトキワ荘通りお休み処といった、商店街にある関連施設に立ち寄るのがおすすめだ。

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