「Akio Nagasawa Gallery Ginza」で、ポルトガルを代表する映像作家のペドロ・コスタ(Pedro Costa)と、アーティスト・映画監督・編集者であるアンドレ・プリンシペ(André Príncipe)による2人展を開催。コスタが1994年に発表した長編第2作目『溶岩の家(Casa de Lava)』の制作過程で作成したスクラップブックを基にした写真作品と、プリンシペによる近年のプロジェクト『内なる海(Mar Interior)』を中心に構成される。
コスタは『溶岩の家』の準備段階において、絵画や写真、手紙、新聞記事、落書き、文学の引用、ポートレイトなど多様なイメージをスクラップブックにまとめた。映像に先立って存在したこの「視覚的シナリオ」は、映画のトーンを形成する上で重要な役割を果たしている。
両作家は長年にわたり親密な関係を築いており、コスタの作品集をプリンシペが主宰する出版社で刊行するなど、互いの制作に深く関わってきた。2025年8月30日(土)には、2人によるサイン会も開催予定だ。
なお、8月28日(木)からは「東京都写真美術館」でコスタの大規模個展「ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ」も開催されるので、併せて楽しんでほしい。
※11〜19時(土曜は13〜14時閉館)/休館日は日・月曜・祝日、8月12〜16日/入場は無料