イタリアンアルプスの氷河に、近未来的な展望台がオープン

標高3251メートルから、「アイスマン」ミイラの発見場所を望む

Huw Oliver
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Huw Oliver
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1991年、アイスマンは再び姿を現した。彼の年齢は、5300歳。弓と矢筒、銅のおのを持っていた。ある種のハンターだったのだろう。考古学者たちは、彼はイタリアの南チロルの秘境の高地で、ライバル部族との小競り合いの最中に殺されたのかもしれないと言っている。

最近、オーストリアとの国境からそう遠くない、セナーレス峡谷の氷河の尾根に登場した壮観な展望台、オッツィ・ピーク・3251・メートル(Ötzi Peak 3251m)から、アイスマンが何世紀も前に亡くなった場所を見ることができるようになった。

Schnals Valley Glacier observation deck
Photograph: Alex Filz

この展望台をデザインしたのは、イタリアのデザインスタジオであるネットワーク・オブ・アーキテクチャー(NAO)。支柱に支えられているが、空中に浮かんでいるように見えるのが印象的。デッキのデザインは、訪れた人の視線が30年近く前にミイラ化したアイスマンが発見された岩だらけの尾根に合うように工夫されている。ほぼコールテン鋼で作られており、デザイナーによると「景観にも溶け込むモダンなタッチ」 になっているという。

高さ3251メートルの展望台から見られるのは、アルプスを360度見渡せる文句なしの絶景。最も壮大なパノラマは、デッキの先端、下の氷河と谷を見下ろすことができるガラスの柵がある場所から楽しめる。

実際にイタリアを旅行できるかどうかはの問題はあるが、この展望台は既にオープン。展望台までは、グラヴァント山を登るか、ケーブルカーで行くことができる。ただし5000年後、もう一人のアイスマンにならないように気をつけよう。

原文はこちら

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