4月公開の注目映画5選

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Miri Matsufuji
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4月は新年度が始まる時だ、そのためか今月はフレッシュな気持ちを思い出す青春映画が目立った。映画『君の名前で僕を呼んで』で、瞬く間に世界中から脚光を浴びる若手俳優となったティモシー・シャラメ主演の『ビューティフルボーイ』や、冴えない会社員がゾンビ化した同僚と戦うB級ホラーコメディ作品『Z Bull ゼット・ブル』など、注目の作品を紹介する。

『12ヶ月の未来図』※4月6日公開

(C)ATELIER DE PRODUCTION - SOMBRERO FILMS - FRANCE 3 CINEMA - 2017

問題児とエリート教師の交流と成長

パリの名門校から郊外の教育困難校へと異動が決まった、教師フランソワ。新しい学校で、移民など様々なルーツを持つ生徒たちを相手にカルチャーショックを受けながらも、問題だらけの生徒たちと次第に打ち解けていく。フランソワは、問題児を簡単に見捨ててしまう、事なかれ主義の学校の方針に同意できず、子どもたちの未来を守るために奮闘する。教師と生徒たちの交流、成長がリアルに描かれる感動作だ。

『ビューティフルボーイ』※4月12日公開

(C)2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.

旬の若手俳優が主人公

映画『君の名前で僕を呼んで』ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、ルックスはもちろん、繊細かつ確かな演技力で今最も注目される若手俳優ティモシー・シャラメ。本作は、そんな彼にぴったりな『ビューティフル・ボーイ』というタイトルだが、内容は少しハード。ドラッグ依存症に陥った青年と、彼を支える父親の愛と再生を描く実話の映画化だ。

『荒野にて』※4月12日公開

 (C)The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017

サブカル系名優たちの共演にも注目

両親を失った孤独な少年と殺処分を宣告された競走馬が、居場所を探して広大な荒野へと向かう旅を、まるで詩のように描いた作品。視覚的にも心を揺さぶられる壮大でエモーショナルな情景が詰まっている。原作は「アメリカ文学の巨人」と呼ばれる、ジョン・スタインベック。また、クロエ・セヴィニーやスティーヴ・ブシェミなど、サブカル系名優たちが脇を固めている点にも注目だ。

『ゼットブル』※4月12日公開

(c) 2018 OFFICE UPRISING LLC

エナジードリンクを飲んで狂暴化?

主人公は大手軍事企業に勤める、冴えない会社員のデズモンドいつものように遅刻して会社に到着すると、同僚たちの様子がどこかおかしい……。社員たちは、試作品の集中力強化ドリンク剤『ゾルト』を飲んで、極度に狂暴化していたのだ。封鎖されて逃げ場のない建物のなかで戦い抜く、ポップなホラーコメディ。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のイケメン俳優、ブレンドン・スウェイツが逃げ回る主人公を演じる。 

『リアム16歳、はじめての学校』※4月27日公開

(C)2017 SCHOOLED FILMS INC., ALL RIGHTS RESERVED

次世代青春映画の継承者

学校には通わず、親から教わって家で勉強するホームスクールという方針で育ってきたリアム。同世代の子どもたちとの接触はもちろんない。ある日、リアムは高卒認定試験を受けるため公立高校に行き、初めて外の世界を目の当たりにする。映画『スウィート17モンスター』や『レディ・バード』など、次世代青春映画のイタくて愛すべきキャラクターの継承者だ。

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