

多田美波―光、凛と ゆれる
「東京都現代美術館」で、戦後日本において抽象彫刻家・造形作家として活躍した女性作家・多田美波(1924~2014年)による大規模個展が開催。近年、国内外で再評価が高まる多田の約70年にわたる創作活動の軌跡をたどる。
技術や素材の研究を重ねながら表現を更新してきた多田は、同時代の前衛美術グループに属することなく、彫刻、建築、デザインの領域を横断して活動。ステンレス彫刻や、自然の景観に溶け込むガラスやアクリル作品、色とりどりの光を内包する「光壁」など、素材やスケールの枠を超えた多彩な表現を展開してきた。
会場では、初期の絵画をはじめ、光の反射や透過を取り入れた彫刻、作家自身が「光造形」と呼んだシャンデリアを含む照明作品など約70点が並ぶ。さらに、建築造形のパーツや写真、スケッチなどのアーカイブ資料も公開する。
また、一部を再制作・再構成した、現存しない作品や建築と不可分な照明作品にも注目したい。洗面台などで用いられるボールチェーンを素材としたシャンデリア『チェーンデリア』(1963年)は、多田が皇居・新宮殿の光造形を委託される契機となった記念碑的作品で、原寸大で復元展示される。
なお、10月10日(土)~12日(月・祝)は、中学生・高校生・専門学校生・大学生が無料で入場できる。
※10〜18時(11月の金曜は20時まで)/入室は閉館の30分前まで/休館日は月曜(9月21日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日、10月13日、11月24日/料金は1,600円、学生・65歳以上1,100円、中学・高校生640円、小学生以下無料



