台湾、アートスポット10選

台北、台中で現在のアートシーンを巡る旅

台湾アートスポット
作成者: Hisato Hayashi |
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アジア圏の旅行先として人気の台湾。2002年に台湾政府が掲げた「文化創意産業(文創)」政策以降、文化と創造性を結びつけた教育が進み、近年そのアートシーンには注目が集まっている。無料で解放されている美術館には小さな子ども連れも訪れやすく、幼い頃からアートに親しみやすい環境となっているよう。日本人にとってなじみの薄い現代アートも、身近な文化としての発展が目覚ましく、ファンにはぜひ訪れてみてほしい国だ。

2020年には第12回台北ビエンナーレが開催されることから、今後ますます台湾のアートシーンに期待が高まる。ここでは台中にオープンした建築の美しいオペラハウスや、アーティストが集う市場、台北では若者に人気のカルチャーストリートやアートブックを扱う店などを紹介。市場のグルメやマッサージなど、定番人気の楽しみ方以外にも訪れてみてほしいスポットを挙げる。

台中

国立台湾美術館

国立台湾美術館

台鉄台中駅から車で10分ほど、忠信市場のすぐ近くにある国立美術館。広々とした3階建ての館内と庭があり、台湾やアジア出身作家の現代アートを中心とした展示をゆったりと楽しめる。2017年にバリアフリー化を進め改装した3階は、車椅子でも移動しやすい広さになっている。

ミニマルな外観の建物は洗練された印象だが、庭で遊ぶ子どもたちの姿やベビーカーを押しながら観覧OKなラフさもあり、子ども連れに優しい台湾の懐の深さを思う。2020年1月現在、台湾を代表するシュウ・ジャウェイ(許家維)とシンガポールの出身のホー・ツーニェン、2人のアーティストがキュレーションを担当する第7回アジア・アート・ビエンナーレが開催中だ。※開催は2020年2月9日まで。

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忠信市場

忠信市場

台湾の市場と聞くと、大抵は大声で売り買いする人々や色とりどりに並んだフードなど活気のある様子を思い浮かべるかもしれない。しかし忠信市場は、市場のイメージとは異なるスポットだ。かつて1960年代ごろに市場だった廃墟のような建物に囲まれた小さな路地、という表現が一番近いだろう。

しかし歩いてみると趣深いカフェやアンティークショップなどがひっそりと開店している。なかでも中心辺りにある奉咖啡は、シングルオリジンのみのコーヒーを味わえる本格的なカフェ。国立台湾美術館が近くにあり、アート好きにはおすすめしたい場所だ。撮影禁止の場所もあるため、訪れる際は雰囲気を壊さぬよう。

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台中国家歌劇院

台中国家歌劇院

日本の建築家、伊藤豊雄が手がけ、2016年に竣工した地下2階から屋上6階までの大型オペラハウス。劇場と作品のボーダーレスを目指し、10年の歳月をかけて竣工された。まるで白い洞窟のような美しい内部は、サウンドケーブ(音の洞窟)をコンセプトに「カテノイド」と呼ばれる三次元の幾何学的な曲線で構成されており、建築物としての美しさと劇場としての設備を兼ね備えている。

台湾で人気の台中駅からは離れているため、バスかタクシーで訪れるのがいいだろう。音の洞窟の美しさに圧倒されること間違いない。

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剥皮寮歴史街区

日本でもファンの多い台湾映画。特にヤクザ映画が好きならば一度は訪れたいのが、台北の極道社会をテーマに描いた『モンガに散る』のロケ地、剥皮寮歴史街区だ。改装が進み、ややすっきりとした印象はあるが、保存された200年前の紅レンガ作りの騎楼(台湾に多く見られる屋根の付いた歩行道路)はノスタルジックな面持ちを残し、フォトスポットにもなっている。古びた街並みからは、ヤクザの仁義と抗争、男たちの戻らない青春の日々を垣間見ることができるかもしれない。

建物の一部はギャラリーとして使用され、若手アーティストの作品発表なども盛んだ。アクセスはMRT龍山寺駅から歩いて約10分、同じく『モンガに散る』のロケ地、龍山寺からは5分ほどのため、ロケ地を回る聖地巡礼もいいだろう。

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新富町文化市場

新富町文化市場

MRT龍山寺駅近くにある文化施設。日本統治時代に建てられた馬蹄形のアーチ型建築物をリノベーションしている。この場所にかつてあった新富市場の歴史を伝える模型などの展示や学習空間があり、小さな博物館のようだ。カフェも併設されているため休憩に訪れるのもおすすめ。歩いてすぐの場所には、映画のロケ地となった剥皮寮歴史街区がある。

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台北

台北當代藝術館

台北当代芸術館

2001年にオープンした美術館。元々は日本統治時代に建成小学校として使用していた、レンガ造りの趣ある2階建ての施設だ。裏側は一部を中学校として現在も併用している。

現代美術の展示をメインとしており、美術館入り口にはポップな車の作品が設置されている。入ってすぐ、ミュージアムショップの天井にある巨大なチューブは、日本の前衛芸術家山口勝弘による作品。併設のカフェでは、校舎に差し込む日差しの中でゆったりとコーヒーが楽しめる。

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荒花書店

荒花書店

レコードショップや古着屋など、台湾のアートや音楽を愛する若者が集まるカルチャーストリートともいえる中山駅周辺にある本屋。植物が茂る入り口には小さな声で話すよう注意書きと、18歳以下は入店禁止の案内がある。年齢制限は取り扱う本の内容によるものだろうか。日本の荒木経惟などヌードをとらえた写真集や、国内外のアーティストによるZINE、日本の歌謡曲のレコードなども取りそろえている。

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台北国際芸術村

台北国際芸術村

 2010年にオープンしたアーティストインレジデンス。絵画やダンス、サウンドインスタレーションなど、国内外の募集から選出されたさまざまな制作を行うアーティストが、住み込みで制作するアトリエが多くある。全てが閲覧できるわけではなく、展示やイベントの際に解放していることが多い。訪れた際には入り口のインフォメーションで尋ねよう。入り口奥の庭に面したカフェは誰でも利用でき、涼しい木陰でゆったりと過ごせるのでおすすめだ。

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朋丁

朋丁(Pon Ding)

台湾と日本人のクリエーターが3人で営業しているアートスペース。台湾の若者に人気のアートシーンを知りたいなら一番におすすめしたいのがここだ。MRT台北駅、中山駅から徒歩10分ほどの3階建の古いアパートをリノベーションしており、1階は美術書や写真集などのアートブックやZINEを販売するショップとカフェ、2階と3階はギャラリーとイベントなどを行うマルチスペースを併設している。

2016年のオープン後、カルチャーに敏感な人々が国内外から多く訪れるスポットとなっている。台湾産のホップを使ったクラフトビールや、ここでしか手に入らないZINEもある。

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waiting room

ウェイティングルーム

台湾で人気のロックバンド、透明雑誌のメンバーがオーナーを務めているウェイティングルーム(Waiting room)。ここでは、透明雑誌の活動を通して知り合った国内外のアーティストグッズや服、アートブックやZINEを買うことができる。特に写真集は著名な作家からあまり知られていない作家までそろえ、大型書店では手に入らないものもある。小さな空間ながら厳選された品々のため、アート好きも音楽好きも一度訪れてみるといいだろう。

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もっと台湾を楽しみたいなら......

トラベル

台北、48時間ガイド

日本から約4時間ほどで行ける台湾は、日本人の海外旅行先ランキングでも常に上位に入ってくる人気の観光地だ。『千と千尋の神隠し』のワンシーンに出てきそうなノスタルジックな景観の九份(きゅうふん)、昔ながらのゲームやB級グルメを楽しめる夜市、足つぼマッサージや台湾シャンプーなど癒しの時間を提供する美容スポットなど見どころも多い。 夏休みなどの長期休暇を利用してじっくりと楽しむのも良いが、週末にふらっと足を運べるのも魅力の1一つ。ここではエリアを台北に限定し、2日間で満足できる旅のプランを提案する。定番スポットから、地元の人が列を作る麺線の店、アングラなクラブまで幅広く紹介するので、旅行を計画している人はぜひ参考にしてほしい。

Things to do

週末、台湾を感じる5のこと

日本での人気が高い、台湾。映画『千と千尋の神隠し』のモデルとも言われる九份(きゅうふん)や、パワースポットの龍山寺(ロンサンスー)などの観光地、祭りのような雰囲気が楽しい夜市など、魅力的なスポットが多々あるが、やはり我々を惹きつけて離さないのは、台湾の食だ。ここでは、荻窪にもある台湾料理の名店や、魯肉飯(ルーローハン)を提供するDJバー、台湾からの留学生も絶賛するデザートの豆花(どうふぁー)専門店など、本場さながらの味を堪能できるスポットを5つ紹介する。もし、東京で台湾フードが恋しくなったら、この記事を参考に、本格的な台湾の味と出会いに行こう。

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