サムニコン バイ シュロ
Photo: Kensuke Yamamoto

蔵前の人気セレクトショップが長野県御代田に家具と日用品のギャラリー店舗を新設

連載企画「軽井沢は東京24区?」、第4回はSAMNICON by SyuRo

編集:
Genya Aoki
寄稿:
Kensuke Yamamoto
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東京からのアクセスの良さや洗練されたたたずまいの店舗や施設が多いことから、軽井沢は「東京24区」といわれることもある。この一言を真に受けて、東京の延長線上で楽しめるこなれたスポットを紹介していこうと立ち上げた連載企画がこの「軽井沢は東京24区?」だ。

第4回の今回は、軽井沢駅から車で約20分の御代田町に2023年5月にオープンしたギャラリースペース「サムニコン バイ シュロ(SAMNICON by SyuRo)」を紹介。「SAM(作務)」と「NICON(而今)」の2つの言葉を組み合わせて作られた造語が店名だ。

オーナーは、デザイナー、スタイリストとして活躍する宇南山加子。蔵前駅から徒歩7分ほど、台東区鳥越にアトリエと日本製の生活雑貨を取り扱うショップスペース「シュロ(SyuRo)」を構えていたが、サムニコンのオープンにあわせて拠点を長野に移した。

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宇南山は長野にゆかりがあったわけではないが、以前、同エリアを通りかかった際、その雰囲気に一目ぼれしたことが移住のきっかけになったと話す。

ギャラリーでは宇南山が手がけるオリジナルブランド「SyuRo」の食器、コスメティック、小物のほか、彼女の審美眼でセレクトされた雑貨など、暮らしを豊かにするアイテムが販売されている。

シュロは小物、日用品が商品の8割程度なのに対して、サムニコンは小物は2割、残りは家具がメインのラインアップだ。

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オープンして間もないが、日本の技術、素材を生かした「ものづくり」へのリスペクトにあふれる彼女のセンスに触れるため、県外からはるばる同店を訪れる人も少なくないそうだ。

宇南山のパートナーであり、デザイナーの松岡智之が全国各地の家具メーカーと協業してデザインした家具も並ぶ。

デンマークへの留学経験がある松岡のデザインは北欧の空気感をまとっており、日本の伝統を継承したジャパニーズモダンな雰囲気との相性も良い。さらに、自然に囲まれた景観との一体感も感じられる。こうした独自の融合を生み出す宇南山の世界感も、同店の魅力の一つだろう。

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ギャラリーのメインスペースにはキッチンも設置。普段はディスプレーとして使用されているが、実際に調理もできる。この夏には西麻布の人気レストラン「エーシーハウス(AC HOUSE)」のシェフを招いたディナーイベントも予定されている。

営業は週末が中心だが、夏の間はオープン日を増やし、8月上旬まではガラス作家である稲葉知子のエキシビションを開催中(営業日は公式Instagram都度発信中)。

車がないと軽井沢からのアクセスは若干不便ではあるが、軽井沢を訪れた際には、ぜひ足を延ばしてみてほしい高感度なニュースポットである。

執筆者プロフィール

山本憲資

Sumally Founder&CEO

1981年生まれ、神戸出身。 広告代理店・雑誌編集者を経て、Sumallyを設立。 スマートフォン収納サービス「サマリーポケット」も好評。 2020年夏から軽井沢に拠点を移し、スマートリモートライフを実践している。音楽、食、舞台、アートなどへの興味が強く、週末には何かしらのインプットを求めて全国各地を飛び回る日々を過ごす。

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