Yukimi Nagano of Little Dragon
Photograph: Ted Alexander Somerville / Shutterstock.com

夢の旅プラン#1 ユキミ・ナガノ(リトル・ドラゴン)

シンセポップバンド、リトル・ドラゴンのユキミが教えてくれた世界のお気に入りスポット

Huw Oliver
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Huw Oliver
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タイムアウト東京 >トラベル >夢の旅プラン#1 ユキミ・ナガノ(リトル・ドラゴン)

もし時間やスペースの制約なしに、一日の旅行プランを作れるとしたらどこへ行くだろうか。これはタイムアウトワールドワイドが、シンセポップバンド、リトル・ドラゴン(Little Dragon)のボーカルを務めるユキミ・ナガノに聞いたことだ。

日系スウェーデン人のナガノ率いるリトル・ドラゴンは、1996年にスウェーデンのヨーテボリで結成。世界中を飛び回りながら活躍し、2020年3月に6作目のアルバム『New Me, Same Us』をリリースした。2018年にはNinjaTunesと契約を果たすなど、ポップやR&B、エレクトロニクスの要素などを取り入れながら常に進化し続けているバンドだ。

スウェーデンからメキシコシティ経由で日本へ。そんな夢の旅プランの詳細を紹介しよう。

原文はこちら

朝食: ひと泳ぎした後、朝ごはん

まずは、地元でスタートしますね。ヨーテボリの海岸にある、海の近くのコテージで目を覚まします。これはスウェーデンでは伝統的なことなんですが、朝一番に海に入って、それから外で朝食を食べるんです。まずはそうやって、一日を始めたいかな。チーズやハードパン、ヨーグルト、フルーツといったバラエティー豊かな食べ物が大きなテーブルに乗った、伝統的なスウェーデンの朝食を食べることから始めるでしょう。

朝:カリフォルニアの森でハイキング
Shutterstock

朝:カリフォルニアの森でハイキング

次に、カリフォルニアのレッドウッドの森へ行き、美しい森の中をハイキングします。ここは、とてもすてきな場所なんです。自分が小さな存在だなと感じる、非常に魅力的な場所。実際一度、ここでショーをしたことがあります。星空の下、森の中にある古い図書館の隣に建てられた小さな屋外ステージでした。

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昼食:メキシコシティでタコス
Foto: Alejandra Carbajal

昼食:メキシコシティでタコス

ランチにはメキシコシティに行って、屋台でおいしいタコスを食べたいですね。アメリカではなくてメキシコの本物のタコスが、今まで食べた最高の味の一つです。

午後:仙台でピクニック
Photo:Kisa Toyoshima

午後:仙台でピクニック

午後は、子どもの頃の記憶にある仙台の、桜が満開だった丘を再訪してみたいですね。小さい頃そこに住んでいて、ピンクの雨のように舞う花でいっぱいの丘を駆け回っていたことを、今でも鮮明に覚えています。またあの場所に戻って、ブランケットを敷いてピクニックをしたいな。

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夕食:北京で鍋
Photograph: Shutterstock

夕食:北京で鍋

北京に行って、四川火鍋を食べます。7、8年前にバンドメンバーと一緒に行ったことがあるんですが、本当においしかった!

夜:ヨハネスブルグでストリートパーティー

今まで行った場所で一番楽しかったのは、南アフリカのヨハネスブルグかなと思います。街ではとても良いアフロハウスが演奏されていて、リアルな雰囲気とたくさんのダンスがあふれていました。バンドのエリックは(リトル・ドラゴンのドラマー)そこで結婚式を挙げたくらいなんです。

ヨハネスブルグのストリートは、誰かの車から爆音で音楽が鳴り響いているのを聴いて、パーティーが続いてるんだなって感じるような場所。危ない場所のように感じられるかもしれないし、ちょっと怖いかもしれないけど、私たちがそこで行ったショーは最高のものでした。

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ベッドタイム:日本の温泉でうたた寝
Photograph: Shutterstock

ベッドタイム:日本の温泉でうたた寝

ベッドタイムは、また日本に戻りますね。今回はもっと北に行き、温泉のある日本の伝統的な朝食付きの旅館に泊まります。日本の旅館では、季節を感じられますね。冬には温泉に座って雪が降る間ビールを飲めるし、雪に覆われた山を見上げながら湯気の立つ温泉に入る。もしくは紅葉であふれる秋に行ってもいいし、夏でもいい。一年中、いつでも行きたい場所ですね。

Foto: Cortesía Diymag

リトル・ドラゴン(Little Dragon)

スウェーデン、ヨーテボリ出身で結成されたシンセポップバンド。2006年にOff the Wallから『Twice / Test』をリリース。その後、イギリスのインディーレーベル、Peacefrog Recordsと契約を結び、セルフ・タイトル作『Little Dragon』『Machine Dreams』や『Ritual Union』などの作品をリリースした。2014年に発表した『Nabuma Rubberband』はグラミー賞ノミネートの快挙を果たす。現在はロンドンのNinja Tunesと契約しており、3月にニューアルバム、『New Me, Same Us』をリリースした。

リトル・ドラゴンの新作『New Me, Same Us』はこちらでチェック。

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東京で活躍するクリエーターやアーティストの行きつけの店を紹介する『Tokyo Insider』。今回は、イギリス人アーティストのnewsyncoが登場。 newsyncoは、現在ロンドンの服飾大学に通い、音楽活動もする20歳のアーティストだ。ポップ、オルタナティブロック、映画音楽、グラム、テクノなどさまざまなスタイルから影響を受けたジャンルにとらわれない音楽を発表している。 兼ねてから日本、ガンダムが大好きだった彼は、世界公演(ヨーロッパ、アメリカなど)の一環として今年の1月から2月に東京を訪れ、都内各所でライブを行った。

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