上野公園からほど近い場所にあるギャラリー、スカイ ザ バスハウス(SCAI THE BATHHOUSE)。築200年以上と、歴史ある銭湯『柏湯』を改築して1993年にオープンした。現代美術の展覧会を中心に、森万里子や宮島達男らといった現代日本の最先鋭アーティスト、アニッシュ・カプーア、ボスコ・ソディ、ヘ・シャンユなど海外の作家の作品を展示。内観は、コンクリート床に白壁というシンプルな作りになっており、展示作品に集中して向き合うことができる。
アートギャラリーやカフェ、コワーキングスペースなど、意外なリノベーションスポット
タイムアウト東京 > THINGS TO DO > 東京、 銭湯居抜き店舗5選
日本人の憩いの場、銭湯。ここ数年、スーパー銭湯などのレジャー系施設は増加しているものの、銭湯は全国で1日1軒が廃業している現状がある。しかし、そんな銭湯をリノベーションし、違う業態で営業する取り組みも同時に広がっている。地域の人が集うコミュニティーの場でもあった銭湯が、新たなコミュニティーに愛される場へと進化しているのだ。
ここでは、アートギャラリーやカフェ、コワーキングスペースなど意外な形で活用されている場所を紹介したい。
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上野公園からほど近い場所にあるギャラリー、スカイ ザ バスハウス(SCAI THE BATHHOUSE)。築200年以上と、歴史ある銭湯『柏湯』を改築して1993年にオープンした。現代美術の展覧会を中心に、森万里子や宮島達男らといった現代日本の最先鋭アーティスト、アニッシュ・カプーア、ボスコ・ソディ、ヘ・シャンユなど海外の作家の作品を展示。内観は、コンクリート床に白壁というシンプルな作りになっており、展示作品に集中して向き合うことができる。
台東区の下町情緒あふれる町の一角にある、明治時代から3代にわたり受け継がれてきた銭湯を改築したカフェ。入り口の扉を開けると、木札の付いた靴箱や体重計、トウの脱衣かごなど、懐かしいものたちが出迎える。番台も当時のまま残されており、上がってみることもできる。
店内はかつて風呂場だったエリアが建築事務所のオフィス、脱衣所だったエリアがカフェになっている。 カフェ側からはガラス戸越しに富士山のペンキ絵が楽しめる。スタッフに声をかければ、オフィスに入り写真を撮ることも可能だ。
看板メニューは、自家製アイスクリームと自家焙煎(ばいせん)コーヒーを合わせた『マリアージュプレート』だ。アイスはブルーベリーとキウイ、湘南ゴールドみかん、チョコレートの4種類があり、おすすめなのが小田原のあきさわ園で収穫された果実をたっぷりと使用したブルーベリーだ。アイスに使われているミルクがコーヒーとの相性をさらに良くしている。
店内に設置されたビンテージロースターで焙煎されたコーヒーは、軽やかでクリーンな味わいと、後から追いかけてくる甘みが絶妙。『マリアージュプレート』のコーヒーは、時期によって豆の種類は異なるが、4種類のアイスに合わせてそれぞれと相性の良いものを用意している。まずはアイスとコーヒーを単独で味わい、最後はアイスの上からコーヒーをかけて一緒に味わうのがレボン流。想像を上回るペアリングの妙をぜひ堪能してほしい。
『かつサンド』で有名なとんかつ屋、まい泉の本店。レストラン「西洋館」は、半世紀は過ぎている古い銭湯を改装して作られた。この面影を残したのは、「銭湯」という地域の人たちに愛された場所を残したいという思いから。裏手の広々とした部屋に席を確保できたら、高い天井などの昔の名残が見られるだろう。そんな歴史も振り返りながら、絶品のロースかつ定食やヒレかつ定食を頬張るのもいいだろう。 ※2019年2月1日から7月25日まで内装改装中
代々木八幡にある、銭湯にコワーキングスペースとカフェバーを取り込んだ「ハイパー銭湯」。「仕事して、ひとっ風呂浴び、ビールを1杯ひっかける」がコンセプトだ。それだけでも斬新だが、完全キャッシュレスという従来の銭湯とは真逆の取り組みをしている。 銭湯の利用は700円で、ヒノキ風呂とタイル張りの風呂があり男湯と女湯は週ごとに入れ替え制。マンスリー会員になると9,800円で何度でも入ることができる。 地下1階にあるコワーキングスペースは、100平方メートル、40席のゆったりとした空間が広がる。キッチンや畳、プリンターなどを完備し、1日2,000円で利用可能だ。曜日や時間帯などで細かく分かれているので、自分に合った使い方でレンタルしよう。
ここ数年、銭湯がテレビや雑誌で取り上げられることが増え、ちょっとしたブームとも言えるが、反面、廃業する店は依然として後を絶たない。銭湯の数が最も多かったと言われる1968年、都内には2600以上の銭湯があったが、2016年には約600軒にまで数を減らした。背景には客離れや経営者の高齢化、後継者の不在などの問題がある。
極道者の象徴というカビの生えたイメージがいまだ残るためか、タトゥーや刺青(いれずみ)は、日本の温浴施設では風紀を理由に排斥されがちだ。観光庁が公式サイト上で「外国人旅行者が急増する中、入れ墨がある外国人旅行者と入浴施設の相互の摩擦を避けられるよう促していく必要がある」と呼びかけるなど、対応改善に向かう風潮はあるものの、同庁が2015年に行った全国のホテル・旅館約3800施設を対象にした調査では、過半数の施設が「入れ墨がある方に対する入浴について お断りをしている」と回答している。温泉施設やスーパー銭湯などの大きな店では壁はまだまだ厚いものの、銭湯では比較的寛容な店が多い。普段から肩身の狭い思いをしてる人々のために、タトゥー・刺青OKな都内の銭湯を紹介する。なお、公式にOKとしている店でも、大勢での来店は断っているところは多いので、配慮が必要だ。
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