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日暮里繊維街、ショッピングガイド

近年、海外からの観光客にも注目を集める繊維街をガイド

Mari Hiratsuka
編集:
Mari Hiratsuka
テキスト:
Aya Hasegawa
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タイムアウト東京Things To Do > 日暮里繊維街、ショッピングガイド

テキスト:長谷川あや

日暮里駅東口のロータリーを抜け、2~3分歩くと尾久橋通りの大きな交差点にたどりつく。ここが、日暮里繊維街だ。日暮里中央通り沿いの両側、約1キロにわたって生地やボタン、洋裁材料の店、織物やニット、革製品など、約90店舗が軒を連ねている。 そう、ここは洋裁好きにとっての天国。生地以外にも、ボタンやファスナー、ミシンやアクセサリー、ビーズなど、大抵のものが手に入り、創作意欲を刺激してくれる。

日暮里に繊維街が形成されたのは、大正初期に浅草の繊維商たちが集団で日暮里周辺に移転してきたことがきっかけだ。時代の流れにとともにさまざまな商品が取り扱われるようになり、今では手芸や洋裁好きの若者たちがこの地に店を構えることも多くなった。

ここでは、繊維街でおさえておきたい店と、買い物で疲れた足を休める休憩スポットをあわせて紹介する。

※2019年の記事を基本情報を確認し、アップデート

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「繊維街に来たら、とりあえずトマトに行けばいい」と囁かれる、繊維街いちばん の有名店だ。5フロアからなり、コスプレに利用できるエナメル、合皮のコーナーや、外 国人垂涎の和柄、水着に使える生地、子ども向けの生地のコーナーなど、どのフロアも様々な種類の生地や手芸用品で埋めつくされている。

最も目を引くのは、1階入口にある、1メートル、100円(税抜き)の激安コーナーだ。近所にビーズ類を扱ったノーション館、小物などを揃えたインテリア館など別館などもある。なお、多くのスタッフは、同店で買った生地で、自分でエプロンを作っているのだとか。

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日暮里繊維街の入口に店舗を構えるパキラは、リバティプリントのを中心に取り扱う生地屋。定番柄から新作まで、品揃えは圧巻だ。南フランスのテキスタイルブランド『ソレイアード(プロヴァンスプリント)』生地も充実している。リバティプリントはパッチワークに使用されることも多いため、裁断は5センチメートルから対応。四角く切った布地の販売も行っている。

日暮里繊維街内に、ニット生地を取り扱う「ニット館」もある。

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デザインユニットのOn Traveling Designsが運営する、「作って 旅して」をテーマにした店。ボタンや、チロリアンテープ、ワッペンなど、たくさんの可愛い商品が揃う。

小さな単位でのホールセールや、一部商用利用もできるオリジナルワッペンの販売、手芸初心者でも簡単に作ることができる、オリジナルの創作キットが充実。表現したい気持ちが刺激されること間違いないだろう。

金型から製造をかけたアクリルの貝殻で作ったアクセサリーなど、オリジナルアイテムも気になるところ。ディスプレイも創作の参考になりそうだ。

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日暮里繊維街にある、木版プリント生地の専門店。木版プリントとは、手彫りの木版を使い、手作業で柄を出す、インドの伝統技法のことだ。インドのオリジナルの図版を用い、日本人の好みの色を施した生地や、インドの伝統的な柄を日本人の好みにアレンジしたプリント生地を豊富に揃えている。 元パタンナーのオーナーがインドを訪れたことをきっかけに、2011年にオープンした同店では、「作るのは苦手」という人のために、洋服も販売している。キュートでカラフルな手仕上げのボタンやインド産の天然石のパーツなど、大人の乙女心をくすぐる品ぞろえだ。
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日暮里繊維街にある、革素材やパーツ、金具、工具などを販売するショップ。店内に入るとヴィンテージのハンドバックや、キャラクターグッズ、革などが所狭しと並べられ、「何の店だろう?」と思うかもしれない。コンセプトに「手創り支援」を掲げる同店では、扱い易いサイズや形の素材が揃う、ハンドメイド作家や学生に優しい店なのだ。購入しやすい価格も魅力。

革類は、牛や羊のほか、クロコダイルやパイソン、リザードなどエキゾチック系の動物の革も揃う。作家が制作したアイテムの販売もしており、それらを見ていると、創作意欲も湧いてくる。

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2010年にオープンした、フェルトの専門店。小さな店内には、フェルトで作った、色鮮や かな手作りパーツやアクセサリー、バッジ、ポーチなど、雑貨やアクセ サリーが所狭しと並ぶ。少しシュールな動物のアイテムも同店ならでは。ツボにはま ったらぜひ連れて帰ることをおすすめしたい。

無地のポーチも販売しており、お花やボー ルなどのフェルトパーツをあしらえば、オリジナルの一点物が作れる。手作りに関するアイデアは、公式Instagramを参考にしたい。犬好きなら、オーナーの母が趣味で揃えた、犬をモチーフとしたエコバッグもチェックしてほしい。

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デザイナーやパタンナー、服飾学校の先生など、プロがこぞって訪れる齊藤商店。日暮里繊維街の奥のほう、通称「奥日暮里」と呼ばれるエリアにある隠れた名店だ。良質な生地が安価な価格で手に入ることが特徴で、品ぞろえは、ウールや綿、麻、合繊など、あらゆる生地と出会える。「これがこの値段?」という、お宝生地も豊富だ。

洋裁の初心者も、自称「繊維街の広報担当」の面倒見のいい女将さんが、生地の選び方や扱い方などを丁寧に教えてくれるので安心。

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日暮里繊維街のメインストリートからほんの少し脇道に場所にある、繊維街唯一のアクセサリー専門店。ほぼ手作りのピアスやネックレスなどのアクセサリーのほか、同店がデザインした、オリジナル商品も豊富。バレッタやヘアゴムなど、ヘアアクセサリーも充実している。思わず値札を2度見してしまうほどリーズナブルな価格がうれしい。メッキ加工は日本国内で行っていて、海外のものより持ちがいいそう。「使っていないときは、チャック式のポリ袋に入れておくと長持ちしますよ」と保管のアドバイスも。修理の相談にも乗ってくれる。
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ショッピングついでに立ち寄りたいスポット

  • ヘルス&ビューティー
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創業80年を超える都内有数の老舗銭湯で、三助さん(背中を流す職人)がいる銭湯として知られていた。その古き良き面影を残しながら、2015年にリニューアル。レトロな木造建築からモダンな銭湯に生まれ変わった。

浴槽は5つ。高濃度人工炭酸泉をはじめ、白濁色のシルキーバス風呂などが楽しめる。風呂もカランも含め、湯はすべて肌にやさしい軟水を導入しているという。モザイクタイルで描かれた、モダンな富士山を眺めながら湯あみを楽しみたい。

ビアマイスターの資格をもつ店主が、生ビールを注いでくれるのもうれしいポイントだ。

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  • レストラン
  • ラーメン
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中華料理店で修業をした主人が、2012年にオープンさせた二葉屋。昼はラーメンを中心とした食堂として、夜は200種類以上ものフードメニューを提供する居酒屋として、人気を集めている。人気のメニューは、『ラーメン(醤油か塩を選択できる)とあんみつ』や、『一口餃子のセット』。不思議と懐かしさを感じる、出汁の味がしっかりと感じられるラーメンは、年配の人にもファンが多い。肉厚のチャーシューは、つまみ『ネギチャーシュー』(380円)としても注文できる。季節の果物を使った、ハイボールも好評。春先は『いちごミルク』、秋には『ラ・フランス』のハイボールを用意しており、これを目当てに足を運ぶ人もいるとか。スプリングセール中は、通常780円のラーメンとあんみつ、もしくは一口餃子のセットを、600円で提供する。
  • レストラン
  • 日暮里

繊維街の真ん中にある、イタリアンレストランのグランデューカ。繊維街で「おすすめのレストラン」を尋ねたところ、多くの人が名前を挙げたのがこの店だ。シェフは、イタリア、トスカーナで修業を積んだ後、1995年に同店をオープン。

日本人の味覚に合う、甘酸っぱくコクのあるトマトソースにこだわった『スパゲッティ ポモドーロ』、イタリアの赤ワインに一昼夜漬け込んだ『黒毛和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み』などの名物料理が、地元の人たちにも熱愛されている。

料理の邪魔をしないことを考慮し、セレクトされたワインとともに味わいたい。

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  • アトラクション
  • 公園&庭園
  • 日暮里

繊維街から少し路地を入ったところにある、緑豊かな公園。面積は約6,230メートルに及ぶ、比較的大きな公園で、園内にはアスレチックなどの遊具もあり、近隣の子どもたちの格好の遊び場となっている。

夏には、公園中央にある彫刻『躍動の像』が噴水に変身。その一体が「ジャブジャブ池」となり、水遊びが楽しめる。緑もベンチも多く、トイレもあり、大人が休憩するにも最適だ。公園の周りは、ジョギングコース(1周320メートル)にもなっている。公園内には、桜の木も多数あり、春には数多くの桜が咲き誇る。

鴬谷まで歩いてみる?

  • Things to do

「山手線でもっとも乗降人数が少ない駅」として知られ、地味なイメージがつきまとう鶯谷駅。しかし、江戸時代から明治にかけては「呉竹の根岸の里」と呼ばれ、多くの文人や画人がこぞって住む別荘地だった。また、その風流な名前は、かつてこの地が鶯(うぐいす)の名所だったことに由来する。山手線内側に目を向ければ、徳川将軍家の菩提寺(ぼだいじ)や寛永寺。この地を愛した俳人の正岡子規ゆかりの子規庵も住宅街の中に溶け込む、文化の香り漂う街なのだ。

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