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かつてない宇宙探査の時代を迎えている今。「アポロ計画」からおよそ半世紀たち、再び月に宇宙飛行士を送り、将来的に火星の有人探査を行うという人類の夢が現実のものになろうとしている。そんな人類の新たな宇宙への挑戦を体感する大規模宇宙展が「日本科学未来館」で開催されている。
見どころは、世界初公開となる有人月面探査「アルテミス計画」で実際に使用される最先端技術の数々。日本が開発している有人月面探査車「有人与圧ローバー」は、宇宙飛行士が宇宙服を着ずに車内で約1カ月生活しながら月面探査を行うことができ、次世代の月面探査を象徴する。
また、日本の民間人で初めて「国際宇宙ステーション」での滞在を果たした前澤友作が搭乗した「ソユーズ宇宙船 帰還モジュール」を特別公開。外壁には超高温の大気圏再突入の痕跡が残り、地球帰還時の環境の過酷さを実感できるだろう。
そのほかにも、迫力満点の日本の最新基幹ロケット「H3ロケット」の最先端部フェアリングの実物大模型や、小惑星探査機が宇宙から持ち帰った貴重な粒子、臨場感を味わえる大画面映像で旅する火星ツアーなど、最新宇宙探査技術とその成果が一堂に集結する。
月を超えて、火星へ、そしてその先にある深宇宙の謎へ。この夏、壮大な宇宙の旅に出てみては。
※10〜17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は7月15日、9月2・9・16日/料金は2,200円、18歳以下1,400円、小学生以下700円、3歳以下無料
都会の真ん中で、映画・ビール・グルメが楽しめる夏の夜にぴったりのイベントが開催。「国立競技場」近くに2023年オープンした「都立明治公園」を会場に、開放的な非日常体験ができる。
注目は、土・日曜日・祝日に開催される野外上映会「ねぶくろシネマ」。10周年を記念に、『時をかける少女』や『最強のふたり』など、「冒険の夏」をテーマとした名作を上映する。作品スケジュールは公式ウェブサイトを確認しよう。
さらに会期中は、コロナビールによる「Corona Cero Lounge」が開催。コロナビールを提供するほか、シルクスクリーン体験やミュージックイベントなど、大人の夏休みを演出する。
夏の夜風を浴びながら、ビールやこだわりのフードとともに映画の世界に浸ろう。
※17~22時(L.O.21時40分)/入場は無料
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新宿・歌舞伎町でホストクラブを中心にさまざまな事業を展開しているSmappa!Groupが運営する「新宿歌舞伎町能舞台」で、「新宿歌舞伎町春画展ー文化でつむぐ『わ』のひととき」が、2025年7月26日(土)〜9月30日(火)に開催。同展では、東洋古美術専門の美術商「浦上蒼穹堂」の代表を務める浦上満のコレクションから、菱川師宣や喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国芳など、江戸時代に制作された春画が約100点展示される。
浮世絵師にとっては、江戸幕府から禁制品とされたことを逆手に取り、自身の技術とユーモアを存分に注ぎ込む対象であった春画。単なる性的描写だけでなく漢詩や和歌、古典文学を題材にした作品も数多く見られ、江戸の人々にとっては、一人でひそかに楽しむだけでなく、仲間と囲んで笑い合ったり読み解いたりする娯楽としても親しまれていた。
本展にはアートディレクターとして林靖高(Chim↑Pom from Smappa!Group)を迎え、「本舞台」や「橋掛り」、そして客席に至るまで、会場を全面的に活用した展示空間を創り出す。世界随一の歓楽街・歌舞伎町に現れた江戸時代の文化と現代のエネルギーが交差する空間で、じっくりと春画に向き合ってみては。
なお18歳未満は入場不可のため、注意してほしい。また、イベント前日の7月25日(金)まで早割チケットが販売されるため、気になる人は早めに購入しよう。
※11〜21時(土・日曜・祝日は10〜21時)/休館日は月曜(祝日の場合は開館し、翌火曜休み)/料金は2,200円(早割は1,900円)
「コニカミノルタプラネタリウム」初の本格ホラー作品が、「コニカミノルタプラネタリア トウキョウ」をはじめ全5館で上映する。約30年で100本以上のお化け屋敷を制作した五味弘文のプロデュースで、同施設ならではの音響や全天周による没入映像により、臨場感のある恐怖体験ができる。
本作品は、ギリシャ神話と廃虚がテーマ。とある廃虚をパトロールすることになった、主人公である新人警官の視点で物語が展開される。不気味な物音や人の気配をリアルに感じられ、まるで自分が廃虚をさまよっているかのような感覚に陥るだろう。逃げ場のない暗闇に耐える心の準備をしてほしい。
場所によって、こだわりの立体音響システムや日本初のLEDドームシステムを導入している施設もあるので、詳細は公式ウェブサイトから確認してほしい。普段のロマンチックなプラネタリウムとは一味違う、夏ならではの肝試しをしてみては。
※時間・料金は施設により異なる
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都立の文化施設で、夏の夜に美術館が楽しめる「サマーナイトミュージアム」が開催。都内の5館の美術館やアートギャラリーが、毎週金曜日の開館期間を21時までに延長する。
実施するのは、「東京都美術館」「東京都庭園美術館」「東京都写真美術館」「東京都現代美術館」「東京都渋谷公園通りギャラリー」の5館。2025年8月14日(木)から9月26日(金)の期間内は、来場者への特典や特別なイベントなども楽しめる。
8月15日(金)は東京都現代美術館でチェロ奏者による生演奏を開催。夜の美術館ならではの非日常的な空間で演奏に酔いしれよう。ほかにも、アーティストによるトークイベントやキュレーターによるガイドツアーも開催予定。詳しくは公式ウェブサイトをチェックしてほしい。
なお、東京都写真美術館は毎週木・金曜日のみ行う。東京都美術館は20時までの実施なので、注意が必要だ。
※時間・料金は会場により異なる
この夏、「トゥーワン トゥーワン デザインサイト(21_21 DESIGN SIGHT)」にプリント工場が登場する。「いいもの」を探求し、遊び心にあふれたプロダクトを提案し続ける「GOOD GOODS ISSEY MIYAKE」と、前例のないものづくりに取り組み続けるエンジニア集団・nomenaによる企画だ。
「プリント」という言葉には、図柄や印刷という意味以外に、痕跡や印を残す行為も含まれる。例えば、曇った窓ガラスに指で模様を付けることや、自転車のタイヤの跡が思わぬ軌跡を描くことなどだ。本展は、そういった偶然や創造の瞬間が重なって生まれる魅力的なプリントのための工場なのである。
会場には、独自の技術で生地にプリントを描き続ける装置「GOOD PRINTER」が設置。鑑賞者は、稼働中の装置に触れることができる。その好奇心や創造性、あるいは無意識の動きによって、描かれる図柄は常に変化し、重なり合い、布に記録され続ける。同じ図柄が再びプリントされることなく、生地はそのまま会場内で乾かされ、後にプロダクトに使用される予定だ。
「いいもの」とは一体何だろうか。工場という現場に立ち入った体験や記憶が、物の見え方や価値観を変えるかもしれない。そんな疑問や驚きの瞬間を、自身の手で確かめ味わってみてほしい。
なお、装置の稼働時間は13〜19時なので、注意してほしい。
※10〜19時/休館日は火曜/入場は無料
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ベテラン鍵盤奏者・坪口昌恭。盟友である菊地成孔のバンド・DC/PRGなど数々のアーティストと共演するほか、自身の活動では若手プレイヤーと積極的に関わるなど柔軟な姿勢を持つ。演奏スタイルは伝統的なものから抽象的なジャズ、さらには型破りな前衛、ポップスまでジャンルを問わない。
彼の魅力の一つは並べたキーボードの音色のこだわりなのだが、本公演のプロジェクト「Textures」ではそれを封印し、ピアノのみで表現する。さらに若手ベーシストの小西佑果、中堅ドラマーの横山和明、ベテランのパーカッショニスト・大儀見元という世代が入り混じる人選も面白い。
「音楽は感情表現である以前に数学であり美術」と語る通り、坪口の音楽にはリズムや構成において入り組んだ美学がある。しかしながら、その難解さを忘れるほどのバイブスをきっと味わえるはずだ。
※19時30分〜/料金は3,850円(1ドリンク込み)
2024年8月に完結を迎えた、大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』。本展の原画展が、「クリエーティブ ミュージアム トーキョー(CREATIVE MUSEUM TOKYO)」でスタートする。
本展では、作者・堀越耕平の直筆原稿に加え、ここでしか見られない貴重な資料類が多数公開される。本展のために描き下ろされたキービジュアルを使用したオリジナルグッズも販売予定だ。本作で繰り広げられた熱戦を、ミュージアムで体感してみては。
グッズ付きチケット(3,900円、税込み)も販売。チケットを購入した18歳以上の入場者1人につき、未就学児1人まで無料で入場することができる。詳細は、公式ウェブサイトを確認してほしい。
※10〜20時(入場は19時30分まで)/料金は2,200円、高校生1,400円、小・中学生900円
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吉祥寺のジャズスポットといえば「サムタイム(SOMETIME)」だろう。この場所が1975年にオープンして今年で50年、地下に下りると創業当時と変わらない内装が我々を出迎えてくれる。最初は「カジュアルに食事とジャズを楽しめる店」としてスタートしたそうだが、途中から今のように音楽をしっかり聴く場所へとシフトチェンジしていった。
この日の公演は、開店当初から出演していたボーカルの清水秀子、ピアノの関根俊行、ベースの斉藤誠が登場。さらに先代の店主と先輩後輩の仲だったというサックス・山口真文も参加する。円熟した彼らの演奏だけでなく、当時の思い出を語るMCも花が咲くことだろう。もしかしたら、今だから話せる破天荒なエピソードが飛び出すかもしれない。
半世紀という歴史に思いを馳せる貴重な機会を見逃さないように。
※1stセット 19〜20時、2ndセット 20時30分〜21時30分/料金は3,000円(別途1オーダー)
横浜にいながら、異国情緒が味わえる恒例イベントが今年も開催。第18回目を迎える今年のテーマは、「地中海」だ。「サントリーニ・エリア」では、地中海・エーゲ海の中で最も絵になる、ギリシャ・サントリーニ島の真っ青な屋根と白壁の町並みを再現し、地中海グルメやジェラートなどが楽しめる。
地中海屈指のリゾート、スペイン・イビサ島をイメージした「イビサ・テラス」では、ピンク色の家具やヤシの木などが並ぶ「地中海の楽園」を演出。ひんやりとした水に足を浸して涼める、足湯ならぬ「ASHIMIZU」(足水)を常設する。
また、イビサはパーティーアイランドとしても知られている。夜には幻想的な雰囲気のライトアップを施し、日にち限定でDJパフォーマンスが繰り広げられる。イビサのナイトライフのムードが楽しめる趣向だ。
入場は無料。海風を浴びながら、気軽に海外リゾート気分を満喫してみては。
※11~22時/雨天決行、荒天時は休業
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