かつてない宇宙探査の時代を迎えている今。「アポロ計画」からおよそ半世紀たち、再び月に宇宙飛行士を送り、将来的に火星の有人探査を行うという人類の夢が現実のものになろうとしている。そんな人類の新たな宇宙への挑戦を体感する大規模宇宙展が「日本科学未来館」で開催されている。
見どころは、世界初公開となる有人月面探査「アルテミス計画」で実際に使用される最先端技術の数々。日本が開発している有人月面探査車「有人与圧ローバー」は、宇宙飛行士が宇宙服を着ずに車内で約1カ月生活しながら月面探査を行うことができ、次世代の月面探査を象徴する。
また、日本の民間人で初めて「国際宇宙ステーション」での滞在を果たした前澤友作が搭乗した「ソユーズ宇宙船 帰還モジュール」を特別公開。外壁には超高温の大気圏再突入の痕跡が残り、地球帰還時の環境の過酷さを実感できるだろう。
そのほかにも、迫力満点の日本の最新基幹ロケット「H3ロケット」の最先端部フェアリングの実物大模型や、小惑星探査機が宇宙から持ち帰った貴重な粒子、臨場感を味わえる大画面映像で旅する火星ツアーなど、最新宇宙探査技術とその成果が一堂に集結する。
月を超えて、火星へ、そしてその先にある深宇宙の謎へ。この夏、壮大な宇宙の旅に出てみては。
※10〜17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は7月15日、9月2・9・16日/料金は2,200円、18歳以下1,400円、小学生以下700円、3歳以下無料