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東京、気軽に行ける寄席7選

大いに笑い、情緒に浸り、人生を学ぶ

テキスト:
Miroku Hina
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タイムアウト東京 > Things to do > 東京、気軽に行ける寄席7選

テキスト:藤堂のすけ 

近年、ブームが続いている落語。人気落語漫画「昭和元禄落語心中」の実写ドラマ化も手伝って、人気落語家が出演する寄席には列をなすこともある。江戸情緒あふれる空間で一杯やりながら、大いに笑い、情緒に浸り、ときには人生を学べる寄席は、年齢を問わず楽しめる娯楽だ。

とはいえ、伝統芸能の一つでもある落語にハードルの高さを感じる人もいるだろう。そこで今回は、寄席のいろはが学べるガイド記事に加え、東京にある寄席の中でも初心者におすすめの7つを厳選した。この記事を読んで足を運び、落語の魅力に目覚めてもらえれば幸いだ。

おすすめの寄席7選

  • 映画館
  • 渋谷

「初めての人でも若い人でも、気軽に入れる落語会」。そんなコンセプトで始まったのが「渋谷らくご」だ。出演するのはいずれも人気の落語家ばかり。若手落語家の起用が多く、会場の盛り上がり度も高い。

定席寄席と比べて一人当たりの持ち時間が長く取られているので、じっくりと落語を楽しむことができる。また、落語家が新しく作った話を初めて客に披露する会など、意欲的な企画も随時行われている。

チケットはオンラインからも購入でき、前売り券は当日券より数百円得だ。今をときめく落語家たちが熱演しているので、ぜひお気に入りの落語家を見つけてほしい。

  • レストラン
  • 神保町

落語好きの店主が神保町にオープンしたカフェ。昼間は通常のカフェだが、夜は寄席に早変わりする。50席のこじんまりとした落語会だが、出演するのは実力のあるプロばかりだ。

チケット代は会によって異なるが、たとえば定例公演の「らくごカフェに火曜会」はワンドリンク付きで2,000円。手頃な料金で生の落語を味わうことができる。

アルコールの用意もあり、ほろ酔い気分で聞くことも可能だ。前売りチケットはメールか電話で予約でき、当日券より数百円安く買える会もある。建物には2つの入口があるが、18時以降は表口が閉まってしまうので裏口を利用しよう。

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  • レストラン
  • 日本料理
  • 浅草橋

秋葉原駅から徒歩7分程のビルの奥にある秘密基地のような小料理屋。のれんの奥には木彫の温かみのある空間が広がり、美人女将が迎えてくれる。

この店の特徴はなんといっても、心尽くしの和食をつつきながら落語公演を楽しめること。公演は主に火曜に開かれており、ステージの観覧にワンドリンク付きのコースメニューか定食が付くシステムだ。

女将が人気テレビ番組「笑点」の元ディレクターということもあり、出演する落語家の顔ぶれが豪華なのもポイント。間近で語られるとんち話に大笑いしつつ、一つ一つ丁寧に味付けされた小料理に舌鼓を打てば、日頃の疲れも吹き飛ぶだろう。

  • ステージ
  • 新宿三丁目

もっとも寄席らしい雰囲気をもつのが新宿末広亭。築70年以上を誇る木造の建物は、新宿の地でも異彩を放っている。館内は椅子席のほか、両サイドには畳の桟敷席があり、自由に選べる。上演中の飲食が可能なので、弁当片手に楽しもう。ただしアルコールは禁止だ。

公演は年末を除き毎日行われているので、ふらっと立ち寄れる。昼の部と夜の部があり、時間の許す限り満喫したい。なお夜の部にはうれしい途中入場割引きもある。

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  • ステージ
  • 浅草

萩本欽一やビートたけしなどを輩出したことで知られる、お笑いの聖地。東京にある4つの定席の中で、もっとも大衆的な雰囲気の寄席だ。客席はすべて椅子席。末広亭と同様、毎日公演が行われている。

アルコールがOKなせいもあってか、ほかの寄席にはない明るく緩いムードがある。昼の部から入って夜の部までじっくり楽しむのも良いし、浅草観光の合間に寄席鑑賞を組み込むのも良いだろう。

  • ステージ
  • 半蔵門

1979年、国立劇場の一部として作られた国立演芸場。館内は近代的でバリアフリーなので、車椅子の人も安心だ。全席指定となっており、座り心地の良い座席も評判。座席での飲食は禁止されている。特別公演も多いため、ほぼ毎日公演があると言ってよい。

月によって公演予定が大きく異なるため、ホームページをチェックしよう。チケットはウェブ予約も可能だ。 ほかの定席と比べて入場料が安く客筋も上品なため、初心者も入りやすい。

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  • Things to do
  • 鴬谷

古典落語の殻を破り、新たな「三平落語」の世界を作り上げた、初代林家三平の記念館。「銀座の柳四世」と称された柳の木が風流に出迎えてくれる。毎月第3土曜には、館内広場にて落語会も開催されおり、価格も1,000円とリーズナブルなので、気軽に立ち寄れる。

落語を楽しんだ後は、ネタ帳や衣裳、テレビ番組の台本、レコードなど、「昭和の爆笑王」と呼ばれる、師匠ゆかりの品々を見学しよう。ライブ音源で師匠の小咄(こばなし)を聞くこともできる。師匠が得意としたギャグ「ドーもスイません」にかけて、開館日は土曜と水曜、日曜日というところもシャレがきいている。

※新型コロナウイルス感染対策のため閉堂中

まずは気軽に「いろは」から

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