東京をひらく教育 UWC ISAKジャパン代表理事 小林りんの情熱

多様性が育む真のリーダーシップ
小林りん
作成者: Time Out Tokyo Editors |
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in collaboration with 日経マガジンFUTURECITY

長野県軽井沢に、世界58ヶ国から数多くの生徒たちが集まる高校がある。その名は「ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(UWC ISAK)」。同校は昨年、グローバルリーダー育成で知られる世界的な民間教育機関UWCに日本で初めて加盟が認められ、大きな話題となった。快挙の背景には、革新的な教育方針で注目を集める代表理事 小林りんの尽力と情熱があった。

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小林りんが、前身となるインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)を創立したのは20148月。以来、日本のインターとしては初となる全寮制の実施、国際的な共通カリキュラムの国際バカロレア(IB)の全面導入などで注目を集めてきた。

「私は画一的な日本の教育に馴染めず、高校を1年で中退してカナダの高校で学びました。そこで世界に目を向け、多様性の中で課題意識を育む教育の重要性に気づいたのです」。

そんな原体験が「社会を変革するリーダーの育成を目指すISAK設立へとつながった」と話す彼女がUWCISAKの教育を通じて取り組むのは、未来を切り拓く「3つの力」を養うことだ。

「1つ目は『多様性に対する寛容力』です。世界には国籍だけではなく、経済的、宗教的背景の異なる人々がたくさんいます。同じ日本人同士であっても、一人一人違う個性を持っている。互いの違いを認め合い、共感しながら協働できる力は、これからの時代に欠かせないものです」。

そのためUWC ISAKでは、充実した奨学金制度で幅広い国籍、社会層の子どもたちを受け入れ、生徒たちが真の多様性の中で学ぶ環境を整えている。

そんな彼女が挙げる2つ目の力は、「問いを立てる力」だ。UWC ISAKでは生徒たちが自ら考え、行動できるよう学校内や地域の課題を解決させる実践ベースの授業を重視している。しかし、あらかじめ正解が用意された問いではなく、前例のない課題に取り組めば、当然、失敗体験もつきまとう。

「そこで大切になるのが3つ目の『困難に立ち向かう力』なのです。リーダーには失敗を恐れず、次のチャレンジに向かって楽観的に受け止める資質も必要です。そのためには周りの社会が失敗を許容する寛容さを持つことも大事でしょう。教育を通じてイノベーティブな人材を育てるだけでなく、彼らが生き生きと活躍できる社会を作っていくことも、これからの私たちの使命だと感じています」

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小林りん(こばやし りん)

1974年、東京都生まれ。東京大学経済学部、スタンフォード大教育学部修士課程修了。ITベンチャー、国際協力銀行、ユニセフなどを経て2009年、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)設立準備財団を設立、2014年に開校。UWC ISAK ジャパン代表理事。

日経マガジンFUTURECITY第2号から転載

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