『半導体は、SFだ。with YOASOBI』
『半導体は、SFだ。with YOASOBI』

YOASOBIの新曲「大正浪漫」の世界に入り込む展示が銀座で開催

『半導体は、SFだ。/ with YOASOBI展』は9月2日から

テキスト:
Genya Aoki
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銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)で実施している『Sony Park展』の中で、小説を音楽にするユニット、YOASOBIをコラボレーターに迎えたイベント『半導体は、SFだ。with YOASOBI』が2021年9月2日(木)~13日(月)に開催する。

『Sony Park展』はソニーが取り組む多様な6つの分野をテーマに、ソニーミュージックグループに所属する6組のアーティストが加わって、30日(木)まで展開するプログラム。同展はその5つ目の企画に当たる。

『Sony Park展』
『Sony Park展』

  

『半導体は、SFだ。with YOASOBI』では、15日(水)に配信開始するYOASOBIの新曲『大正浪漫』の世界に入り込むような不思議な体験が楽しめる。この楽曲の原作小説は、現代に生きる主人公の時翔と100年前の大正時代を生きる千代子との時代を超えた「文通」から繰り広げられる、切なくも美しい恋模様が描かれた作品だ。

メイン展示の『大正浪漫 -NOVEL INTO MUSIC-』は、特別な「電灯」で来場者が壁面を照らすと、同小説のストーリーをベースにした影絵のオリジナルアニメーションが浮かび上がってくるというもの。来場者は、まるで2人の文通のやりとりをのぞき見ているようなインタラクティブな映像体験になっている。『大正浪漫』の楽曲とともに観賞すれば、ミュージックビデオとはひと味違う感動が押し寄せてくるだろう。

『半導体は、SFだ。/ with YOASOBI展』
『大正浪漫 -NOVEL INTO MUSIC-』

ほかにも、小さな箱の中に小説本が浮かび、立体的な映像を楽しめる『夜遊ノ箱庭』を展開。ソニーの⾼精細な空間再現ディスプレー (Spatial Reality Display)を用いて、空間の中に3DCGで再現した小説が出現する。アイトラッキングで体験者の視点に追従し、小説のページがめくられたり、文字が浮かび上がるなど、あたかもそこに物が実在するかのような空間映像は見逃せない。

『半導体は、SFだ。/ with YOASOBI展』
『大正浪漫 YOASOBI「大正浪漫」原作小説』(双葉社)

『大正浪漫』は、2020年7月に開催された原作募集コンテスト『夜遊びコンテストvol.2』で、2086作の投稿の中から大賞を受賞した小説『大正ロマンス』(NATSUMI著)を原作に制作された楽曲。同小説は、『大正浪漫 YOASOBI「大正浪漫」原作小説』(双葉社)として16日(木)に発売される。同展では、この小説がプリントされたオリジナルポスターも配布。ぜひ手に入れてほしい。

『半導体は、SFだ。/ with YOASOBI展』
配布ポスター

開催に際してYOASOBIの2人からコメントが届いているので、以下で紹介しよう。

・コンポーザーのAyase
『僕たちYOASOBIの音楽の真ん中には、いつも物語があります。物語と音楽の結び付き、そこから生まれる奥行き。そんな立体的な世界観を、今回の展示を通してまた新しい角度から楽しんでもらえると嬉しいです。』(原文ママ)

・ボーカルのikura
『「大正浪漫」の物語で紡がれる、時空を超えた愛の形。声をのせるとき、主人公の、会うことのできない大切な人への想いを心に灯して歌いました。そんな思いも含め、今回の展示を通じてYOASOBIに触れてくださった皆さんの、心に残る作品となれたら嬉しいです。』(原文ママ)

『半導体は、SFだ。/ with YOASOBI展』

入場は無料だが、人数制限があるため、チケットは事前に特設ウェブサイトで予約する必要がある。さまざまな事情で来園できない人のために、バーチャルツアーやYOASOBIが同展を楽しむ様子と、特別インタビューを収めた動画などのオンラインコンテンツも用意。今後、特設ウェブサイトで楽しめるようになるので、併せてチェックしてほしい。

『半導体は、SFだ。with YOASOBI』の詳細情報はこちら

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