キリマンジャロ山の中腹で高速インターネットの利用が可能に

年内には山頂でも整備予定

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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次のような場面を思い浮かべみよう。アフリカで最も高く、世界で4番目に高いキリマンジャロ山に登頂したあなたは、その様子をTwitterやInstagramに投稿しようとしたところ、サービスに接続できない……。なんという悪夢だろうか。

今後、その心配は不要かもしれない。喜ばしいことに2022年8月中旬、キリマンジャロ山の中腹で高速インターネットが使えるようになったことが発表されたのだ。タンザニア政府はキリマンジャロ山の3720メートル地点にブロードバンドネットワーク基地局を設置。人々が山を登る間、Wi-Fi経由でインターネットにアクセスできるようにした。

このインターネット環境の整備は、登山者が登頂の様子をTwitterやInstagram、TikTokなどに投稿しやすくするためだけに実施されたわけではない。登山者の位置確認を容易にし、救急隊のアクセスを向上させることも目的としているという。

この整備はまだ途中段階で、現在、標高5895メートルの山頂はカバーされていない。しかしタンザニア政府は、2022年中には山頂でも同様のサービスを提供する予定があることを明らかにしている。

ネットワーク接続が可能な「メガ級」高山は、キリマンジャロが初めてではない。例えばエベレスト山では、2020年から5G環境でのインターネット通信が可能となっている。

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