「THE GHOST IN THE SHELL」
「THE GHOST IN THE SHELL」

フランス発、攻殻機動隊にインスパイアされた香水が日本上陸

マンガ『THE GHOST IN THE SHELL』の世界観を香りで表現

テキスト:
Genya Aoki
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フランスのニッチフレグランスブランド『エタ リーブル ド オランジェ(Etat Libre d’Orange)』が制作した香水『THE GHOST IN THE SHELL』が、香水専門店のノーズショップ(NOSE SHOP)で、2021年10月15日(金)から販売する。

あまたある独創的なニッチフレグランスブランドの中でも、ひときわ特異な輝きを放つフレグランスメゾンである『エタ リーブル ド オランジェ』が新作のテーマに選んだのは、1989年に士郎正宗が手がけたサイバーパンクSFコミック『攻殻機動隊』。アニメ、映画、小説、ゲームなど多様なジャンルにメディアミックス化されており、日本のみならず、世界中でカルト的な人気を誇る作品だ。

同香水は、「『攻殻機動隊』という作品が持つテーマを背景にして、天然の原料とバイオテクノロジーによって生まれた原料とが出合い、補い合う新しい香水の未来を提案しています」と、『エタ リーブル ド オランジェ』の創設者兼調香師のエチエンヌ・ドゥ・スワールは言う。

「THE GHOST IN THE SHELL」
創設者兼、調香師のエチエンヌ(Photo: Johanna de Tessieres)

トップには新開発されたアクエルという香料とユズ、バイオテクノロジーによって生まれた成分であるヘキシルアセテートを配合。アクエとユズの融合により、かんきつ系のメタリックな爽やかさを実現しており、ピーチが持つベルベットのような質感とジューシーな果実感は「人間の肉体のメタファー」だそう。それがヘキシルアセテートと絡み合うと、グリーンでとろけるような洋ナシの香りへと変化する。

ボディーには、希少な天然ジャスミン・アブソリュート、花の香りのエネルギーを高める新開発芳香分子のムギャン、ミルキースキンアコードと使い、人肌の香りと人間味を感じさせるよう仕立てた。

ベースは、モスアコード、オルカノックス、ある動物のDNAをバイオテクノロジーによって再現した新開発の香料、ビニルグアイアコールをブレンド。まさに、生身とテクノロジーの融合という『攻殻機動隊』のテーマそのものを再現しているのではないだろうか。

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『エタ リーブル ド オランジェ(Etat Libre d’Orange)』

同社は、これまでも香料を生産する際に出る廃棄物を最先端の技術でアップサイクルして作り出した香水や、調香に特化した人工知能(AI)と人間の調香師による合作香水など、最新テクノロジーを積極的に取り入れてきた。

そんな、話題に事欠かない独創的な香水を生み出してきた希代の調香師が、大ファンと公言する『攻殻機動隊』の世界を香水で表現することはごく自然な流れだったのかもしれない。エチエンヌは「この香水は、20世紀という過去からやってきた香水の未来です。この香りとの融合があなたを進化させてくれるでしょう」と発売に際してコメントを寄せている。

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ノーズショップ

商品はノーズショップのオンライン販売もしくは、新宿、銀座、池袋、渋谷、横浜、大阪の各店で購入できる。サイズは、7.5ミリリットル(4,290円、初回限定品)から100ミリリットル(2万350円)まで、4サイズ展開だ。

攻殻機動隊の世界を身にまとってみよう。「ゴーストのささやき」が聞こえてくるかもしれない。

『THE GHOST IN THE SHELL』の詳細情報はこちら

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