single o hamacho
Photo: Kisa ToyoshimaSingle O Hamacho

シドニー発のカフェ、シングル オーの旗艦店が日本橋浜町にオープン

タップでのセルフサーブ、世界初となる「コーヒーオンタップ」システム

テキスト:
Genya Aoki
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2021年10月28日、シドニー発のスペシャルティコーヒーロースター、シングル オー(Single O)の旗艦店となるカフェ、シングル オー ハマチョウ(Single O Hamacho)が、日本橋浜町にオープンした。

シングル オーは、2003年にいち早くシングルオリジンコーヒーに着目し、専属のコーヒーバイヤーが農園から独自ルートで仕入れた生豆と、スペシャルティコーヒーの特徴である産地ごとのユニークな特性について伝える活動を続け、10年以上地元で愛され続けているロースターだ。

2014年には両国に焙煎(ばいせん)所を併設したテイスティングバー、シングル オー ジャパン(Single O Japan)を開店し、注目を集めている。

Single O Hamacho
Photo: Kisa Toyoshima

シングル オー ハマチョウでは、ビールタップのような注ぎ口からコーヒーを提供する「コーヒーオンタップ」を導入。このシステムはSix Simple Machine社とシングル オーの共同開発によって生まれた世界初のもので、レジで会計して、タップから好きなコーヒーを自分で選んで注ぐというシステムである。中は特殊な魔法瓶になっており、入れたての状態を楽しんでもらうため、抽出後、1時間程度でれ変えるように抽出量を調整しているそう。

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Photo: Kisa Toyoshima

コーヒーは、同社のメインブレンドである『Reservoir』を筆頭に、その時期に合わせたおすすめのシングルオリジンを3、4種、際立った特徴を持った「スペシャル枠」1種の最大6種類から楽しめる。中には、品評会に入賞したようなスペシャルティコーヒーがラインアップすることもあるが、いずれも1杯300円で販売。抽出方法はハンドドリップとエスプレッソも選べる(価格はそれぞれ異なる)。また、サブスクリプションに加入すれば、その場での支払い不要で飲むことができる。

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Photo: Kisa Toyoshima

広報担当の安村大甫は「おいしいコーヒーがこんなに速く楽しめることを実感してほしい」と語る。筆者も体験したが、コンビニエンスストアのコーヒーのような手軽さと、バリスタが抽出したかのようなクオリティーが両立している新たな商品に仕上がっていた。コーヒー好きはぜひ一度、体験してみてほしい。

フードメニューも見逃せない。おすすめは、シドニーの店舗で人気の『バナナブレッド with エスプレッソバター』。表面はカリッとしながらも、中はふんわりとした食感で、エスプレッソの風味がアクセントになっている逸品だ。午前中には売り切れてしまう人気商品なのだとか。

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『バナナブレッドwith エスプレッソバター』(Photo: Kisa Toyoshima)

ほかにも、見かけよりもはるかにパンチのきいた味わいであるオーストラリア発祥のホットサンド『ジャッフル』やクッキー、マフィンなどが並ぶ。フードは全てシドニーのカフェ、creasionのシェフである佐々木優が監修している。メニューは今後さらに拡大予定だ。

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『ジャッフル』(Photo: Kisa Toyoshima)

店内には19席。テーブルには廃プラスチックをアップサイクルした素材を採用し、カウンターの一部は90%衣服をリサイクルした循環型繊維リサイクルボードを使っている。また、天井には2021年に閉店したシドニーのCBD店に展示されていた雲のアート作品を移送して飾ってあるほか、座席の一部なども同店のものを再利用している。

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シドニーのCBD店から移送してきた雲のアート(Photo: Kisa Toyoshima)
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WASHIO TOMOYUKIが手がけたウォールアート(Photo: Kisa Toyoshima)

店内には、コーヒーパッケージや、アーティストのWASHIO TOMOYUKIが手がけたウォールアートなど、随所でエッジのきいた若手アーティストとコラボレーションしているので忘れずにチェックしてみてほしい。シドニー発の新たなコーヒーカルチャーを体験してみよう。

シングル オー ハマチョウの詳細情報はこちら

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