ニューヨークのロックフェラーセンターで死者の日イベントが開催

メキシコのアーティストによる彫刻、青空市場が登場

Anna Rahmanan
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Anna Rahmanan
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メキシコの伝統行事、死者の日(Dia de los Muertos)は厳密には11月1日と2日に行われるが、今年、ニューヨークのロックフェラーセンターでは、この祝祭を2週間にわたって楽しむためのイベント『Mexico Week』がスタートしている。

センターのプラザに置かれているのは、メキシコの民芸品をモチーフにした巨大でカラフルな彫刻。ドラゴン(約3.3メートル)と羽の生えたジャガー(約4メートル)は、「アレブリヘス」と呼ばれる伝統的な彫像で、このイベントの公式プレスリリースによると、「色鮮やかで幻想的な生き物は、人生の道を歩む人を導く精神的なガイドの象徴」という。これらはオアハカにあるAtelier Jacobo and Maria Angelesのアーティスト、リカルド・アンヘレスが制作した。また、Menchaca Studioが制作した作品も数点展示。彼らがモチーフにしているのは、死者の日の代名詞ともいえる「エレガントな衣装をまとった骸骨の像」であるカトリーナだ。

Rockefeller Center Mexico Week
Photograph: Courtesy of Tishman Speyer

イベントでは、彫刻作品の展示のほかにもさまざまな企画を実施。例えば、2021年10月29日(金)には、会場に新型コロナウイルスで亡くなった人々にささげる祭壇「オフレンダ」が登場。また、センターにある有名なブロンズ像、アトラスには花のアートが施される。

さらに毎日「ティアンギス(tianguis)」と呼ばれる青空市場が開催され、Casa Dragones(テキーラ)、La Contenta(メキシコ料理)、La Newyorkina(メキシコ風アイス)などが出店。それぞれのブースで職人が作るメキシコの味を楽しめる。

Rockefeller Center Mexico Week
Photograph: Courtesy of Tishman Speyer

こうしたイベントこそ、この一年の経験の後に必要なことといえる。今年は思い出に残る死者の日が過ごせるのは間違いないだろう。『Mexico Week』は、11月2日(火)までの開催。

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