Uber傘下の水上バス、ロンドン郊外への定期路線開設

購入した世界最古の鋳鉄桟橋をグレーブセンドの運行拠点として利用

テキスト:
Lauryn Berry
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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ロンドンの東、ケント州にあるグレーブセンドタウン桟橋は、世界最古の鋳鉄桟橋として知られている。2022年1月、この桟橋がUber傘下で水上交通を手がけるテムズ・クリッパーズへ売却されることが発表された。同社がかねてから定期運行化を計画していたロンドンとグレーブセンドを結ぶ水上バス路線の運行拠点として使われる。

グレーブセンドは、ロンドンへの通勤者が多く住む街。同路線の開設は2017年から模索され、これまでもテムズ・クリッパーズによるトライアル便や季節限定便の運行が実施されてきた。

この桟橋は、修繕を目指して2000年に個人所有者から購入していた地元のグレイヴシャム評議会が保有。今回の売却により、桟橋の管理もテムズ・クリッパーズへ任されることになった。

KentOnlineによると、民間企業にこの名所の管理が適切にできるのかと、グレイヴシャム歴史協会が懸念を表明しているという。しかし、グレイヴシャム評議会のリーダーであるジョン・ブレン議員は「この売却は、コミュニティー全体に利益をもたらす。桟橋の未来はしばらくは安泰」と語り、将来の世代が楽しめる桟橋になるということについても自信を見せている。

桟橋の売却は今後数週間のうちに完了する予定。具体的なスケジュールはまだ発表されていないが、新しい水上バス路線の運行開始までにはそう時間はかからないだろう。

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