ビリヤニ ショクドウ
Photo: Yosuke Ohashi

スリランカベースの創作ビリヤニ専門店「ビリヤニ食堂」が北千住で移転オープン

リゾートを思わせる隠れ家で絶品ほろほろスペアリブを堪能

テキスト:
Yousuke Ohashi
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惜しまれつつ閉店した北千住の人気ビリヤニ専門店「ビリヤニ食堂」が、2023年6月13日に「ビリヤニ ショクドウ(BIRYANI SHOKUDO)」として、リニューアルオープンした。まるで南国のリゾート地にある「ヴィラ」を訪れたかのようなたたずまいの空間で、前店で人気を博していたスリランカベースの創作ビリヤニと、絶品スペアリブを再び満喫できる。

ビリヤニ ショクドウ
Photo: Yosuke Ohashi

ビリヤニ食堂は、ビリヤニブームが訪れる少し前の2019年から、ビリヤニの味を信じてオープンしたレストランだ。手がけているのは、スリランカ流カレーをふるまう「タンブリン カレー&バー」。かつては古民家を改装した店舗だったが、建物の取り壊しに伴い一時閉店。屋号を改め、西口側に居を移した。

メインメニューは2種のみ。一つはビリヤニに「ほろほろスペアリブ」と副菜3種、カレー、「ライタ」(ヨーグルト)が付いた「ビリヤニ・スペシャルプレート」(2,200円、以下税込み)。もう一つは具材を選べる「ビリヤニ・プレート」(1,550円から)だ。どちらもビリヤニ自体は同じである。

ビリヤニ ショクドウ
Photo: Yosuke Ohashi「ビリヤニ・スペシャルプレート」付け合わせは上から時計回りに「ライタ」、「パリップ」、「ほろほろスペアリブ」、「マッルン」、「ヌルミリス」、「テルダーラ」、「パパダム」

4時間煮込んだ軟らかスペアリブ付きの「ビリヤニ・スペシャルプレート」

それでは「ビリヤニ・スペシャルプレート」から紹介していこう。ビリヤニに用いられる飯は、さらさらとしたバスマティーライス。浅いブラウン色のあっさりとした味付けで、油も控えめだ。

食べ進めると食感が癖になってしまうカシューナッツが現れる。次いで、独特の甘さと香り高いスターアニス(八角)、甘みのあるシナモン、そして辛く刺激的なブラックペッパーといったスパイスが合わさると、爽やかな辛さで舌の上が満たされることだろう。

同メニューの目玉となるのは、豚肉を4時間ほど煮込んで軟らかくした、甘辛い味付けの「ほろほろスペアリブ」だ。フォークで刺すと簡単に肉はほぐれるほどで、味が肉に染み込んだ絶品である。数量限定なので注意してほしい。

ビリヤニ ショクドウ
Photo: Yosuke Ohashi「ほろほろスペアリブ」

カレーは時期によって異なるが、取材時は「パリップ」という豆カレーだった。素材の味と豆の舌触りが楽しめ、わずかに塩味を感じる。加えられたトマトの酸味が良いアクセントになっていた。

塩辛い豆のせんべいである「パパダム」にディップするのも良いだろう。酸味とこくを足したいならば、ヨーグルトの「ライタ」を注ごう。

付け合わせは、キャベツのピクルスである「マッルン」、タマネギを用いた甘辛く酸味のある「ヌルミリス」、葉もの野菜を炒めた「テルダーラ」がある。コリアンダーの生葉も乗っているので、独特の爽快感あふれる匂いも堪能できる。

ビリヤニ ショクドウ
Photo: Yosuke Ohashi「フィッシュ・アンブル・ティヤル」のビリヤニ・プレート

魚を使ったビリヤニに舌鼓 

「ビリヤニ・プレート」は、具材が「ベジタブル」「マサラチキン」「フィッシュ・アンブル・ティヤル」「ラム」の4種類から選べる。今回は「フィッシュ・アンブル・ティヤル」を注文した。スパイシーで塩味が強い魚の煮物で、同店ではサバが用いられている。

なお、ビリヤニがなくなり次第閉店となるので、味わいたい人は早めの来店を勧めたい。

ビリヤニ ショクドウ
Photo: Yosuke Ohashi

インテリアにも注目したい。シックな土壁にはアフリカの仮面が飾られており、無垢材や皮を用いた凝った家具を配置。不思議とリラックスできるスポットで、まるでリゾート地の隠れ家かのような、贅沢な時間を過ごした気分になる。

ビリヤニ ショクドウ
Photo: Yosuke Ohashi店長の渡辺

店長の渡辺織恵においしさの秘訣を尋ねてみると「自分がおいしいと思う味を、丁寧に作ることですね」と語る。スリランカ出身の客が訪れた際に「本場よりもおいしい」と言われたこともあるとか。その誠実な一皿を、都会のリゾートのような空間でぜひ味わってみてほしい。

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