「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」
エスムラルダ(画像提供:「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」)

滑らかな語り口で人々を魅了、ドラァグクイーンによる「朗毒劇」が大阪で開催

ライブ配信もあり、パフォーマンス×朗読の新エンターテインメイント

編集:
Hisato Hayashi
テキスト:
Honoka Yamasaki
広告

ドラァグクイーンによる朗読劇「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」が、大阪梅田ヘップホール(HEP HALL)で開催。期間は2022年7月8日(金)〜9日(土)の2日間だ。会場に足を運べない人に向けてライブ配信も行い、18日(月)までアーカイブ配信チケットの購入ができる。

ドラァグクイーンといえば、きらびやかな衣装と厚化粧、リップシンクのショーで人々を圧巻させることで知られている。だが、今回はそんな彼女たちのパフォーマンスに朗読劇を掛け合わせた、世界初の試みを披露する。幅広い世代がドラァグクイーンという「生き物」を身近に感じるとともに、一人一人が持つ唯一無二の存在や価値観を感じてほしいという思いから開催に至った。

「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」
ベビーヴァギー(画像提供:「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」)

脚本は、1994年から長年ドラァグクイーンとして活躍し、ライター、脚本家としての腕も見せるエスムラルダが担当。誰もが知る日本童話やおとぎ話を、ドラァグクイーンの持つ毒々しさを取り入れながら現代風にアレンジしている。みんなが知る物語を展開し、子どもから大人まで楽しめるのではないだろうか。さらにエスムラルダは、今という時代を反映した多くの人に伝えたいメッセージを随所に盛り込む。

「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」
ドリアン・ロロブリジータ(画像提供:「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」)

演技をすることに長けているドラァグクイーンだが、一般的な芝居では、ドラァグクイーンそのものの格好で演じられる役の幅はどうしても限られてしまう。その点、今回はドラァグクイーンを大いに生かした朗読劇となっていることも魅力の一つだ。

(画像提供:「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」)
髙橋颯(WATWING)(画像提供:「QUEEN’s HOUSE『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」)

また、スペシャルゲストとして人気アーティスト「WATWING」の髙橋颯も出演。歌や舞台で活躍する彼が、新たなジャンルで演じる姿にも注目したい。そのほか、日本のドラァグシーンで名を連ねるベビーヴァギードリアン・ロロブリジーダ、1日限りで出演するイルローザアンジェリカ悠似による渾身(こんしん)の演技も必見だ。

関連記事

『QUEEN’s HOUSE「〜あなたの知らないもうひとつの話〜」』

ドラァグクイーンとして体毛を生やす理由「男・女」らしさで遊んで

東京都が同性カップルの「パートナーシップ宣誓制度」公表、11月開始予定

ニューヨークLGBTQ+コミュニティー聖地にビジターセンター設立

「大阪で食べるべきものリスト」がアツい、タイムアウトマーケットのCEO来日

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

最新ニュース

    広告