画像提供:東京レインボープライド
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東京レインボープライド「30周年記念誌」のためのクラファンプロジェクトを実施

日本のプライドパレードの年表や、クィアカルチャーの歴史を掲載

編集:
Time Out Tokyo Editors
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わずか、数百人の勇気ある歩みは、
やがて、数千人の行進に変わった。
次は、社会を変えるため。私たちは進み続ける。

(東京レインボープライドクラウドファンディングページのプロジェクト本文より)

東京レインボープライド2024」の開催に伴い、特定非営利活動法人東京レインボープライド事務局がプライドパレード開催30年を振り返る冊子「PRIDE 30th」刊行のためのクラウドファンディングを、2024年4月26日(金)23時まで実施している。

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今や毎年20万人以上が集まる国内最大規模のLGBTQ+イベントと併催されるプライドパレードは、1994年8月28日、動員数約1100人を集めた「東京レズビアン・ゲイ・パレード」から始まった。以降、国内では「性同一性障害特例法」の施行による戸籍変更や、パートナーシップ制度を397の自治体で導入(2024年3月1日現在)するなど、少しずつ性的マイノリティーの困難は知られるようになり、改善もされてきている。

しかしいまだ、婚姻は男女間のみとされ、法律上の婚姻平等は認められていないことを筆頭に大きな課題に直面している。先進7カ国(G7)で唯一LGBTQ+への差別に対する禁止法がなく、ジェンダーギャップ指数の大きな遅れ、トランスジェンダーの非就労率の高さ、同性間の婚姻が合法化されていないなど、30年前から進展しない問題も多い。

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そんな状況を繰り返さないため、そしてこれまでの歩みを風化させないために、記念誌「PRIDE 30th」を刊行する。全40ページ、フルカラーでAB版(210 × 257ミリメートル)という正方形に近いサイズの小冊子となる。

内容は、この30年間の歴史を作ってきた全ての人々へ感謝と敬意を表し、「より正確な歴史資料」として、日本のプライドパレードの年表、全国のエリア別のパレードの歩み、そして東京レインボープライドの歴史を振り返る。そのほか、新宿二丁目やゲイ雑誌、ドラァグクイーンなど日本のクィアカルチャーをまとめる予定だ。 

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まずは第1目標として初版2000冊の発行を目指し、達成金額が増えるほど発行部数を増やす計画だ。出資額に応じて、冊子贈呈のほか、クリアファイルやハンドタオルなどのオリジナルグッズ、東京レインボープライド当日の様子を盛り込んだスペシャルエディション、共同代表との座談会参加権など、ユニークなリターンが用意されている。

また、4月5日(金)18時までに支援を行うと、東京レインボープライド開催当日に、代々木公園のイベント会場特設ブースで冊子とリターンを受け取ることも可能だ。興味のある人はチェックしてみよう。

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