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2021年8月24日（火）、東京で世界初となる2回目の夏季パラリンピックが開催される。一体どんな競技があり、どんな人が参加しているのか予習しておきたいのではないだろうか。
そんな人は、銀座美術館ビルの1階で期間限定で開館しているパラリンピックギャラリー銀座へ行ってみるといいだろう。東京都オリンピック・パラリンピック準備局が主催するパラスポーツやアスリートたちの魅力に迫る入場無料の展示スペースで、9月5日（日）までオープンしている。写真やパラアスリートの大会への思いをインタビューしたドキュメント映像や競技用具を展示しているほか、ボッチャと車いすレース体験などが楽しめる。
まず試してほしいのは、車いすによるレースやマラソンを体験できるVRエンターテインメント『サイバーウィル エックス（CYBER WHEEL X）』。実際のレース用車いすと形状や構造が同じ機器を操り、東京の都市をスキャンした3Dデータをモデリング、CG加工したバーチャルリアリティー（VR）空間をレース用の車イスで疾走できる。
カーブ操作やコースのアップダウンに連動したウエイトの変化、疲労感などは自分の身で体験してこそ分かるもの。筆者は2分以上費やしてしまったコースだが、車いすレーサーに試乗してもらったところ最速33秒でクリアするという。そのテクニックがどれほどすごいのか実感する絶好の機会だ。8月23日（月）には展示替えしてしまうそうなので、早めに行ってみてほしい。
ほかにも、スタッフが付いて審判と対戦相手もしてくれる競技用ボッチャ体験ができるほか、パラスポーツを支える競技用具の展示も展開する。筆者が行った際には義足の展示が行われており、競技用義足の弾力性を実際に触って試すこともできた。
『迫力のパラリンピック競技展』では、写真家の越智貴雄が撮影した数万点の作品から厳選したアスリートの写真が並ぶ。『世界のパラアスリートたちからのメッセージ』のコーナーで、WOWOWで放送中のパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ『WHO I AM』の特別ダイジェスト版と、パラアスリートへの東京2020パラリンピックにかける思いをインタビューしたコメント映像なども放映されている。
展示会場には複数のスタッフが待機し、それぞれの展示の説明や競技体験など細やかにサポートしてくれるので、展示への理解を深めることができるだろう。もちろん、車いすでの入場も可能だ。「同展示が、パラスポーツやアスリートに興味を持つきっかけになればうれしいです」とオリンピック・パラリンピック準備局パラリンピック部事業推進担当課長の浅川健太郎は語る。
同展示では、パラリンピックの各競技のスケジュールや見どころなどが記載された『東京2020パラリンピックハンドブック』とオリンピックとパラリンピックのエンブレムが入ったバッジを配布しているほか、東京2020パラリンピックマスコットのソメイティと一緒に撮影できるスポットも用意。記念の思い出づくりにも最適だ。
会場に来られない人向けに、360度バーチャル展示会や特別企画としてパラリンピックにまつわる多彩なゲストが登壇するオンライン配信も実施。配信の第1回ゲストには、写真家の越智貴雄が参加した。
第2回はパラ応援大使を務めるテリー伊藤と、射撃選手でパラリンピアンの田口亜希を迎えて、トークイベントを8月17日（火）に開催。いずれも公式ウェブサイトで観賞できる。
なお、同館の展示内容は定期的に更新するので、最新の情報は公式ウェブサイトで確認しよう。
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