ニューヨーク市がカプセル型自転車置場のトライアルを実施

Oonee社と協業、安全性などを検証

Anna Rahmanan
テキスト:
Anna Rahmanan
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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ニューヨーク市は、市民が安心して自転車を利用できる環境を提供するため幅広い取り組みを行っている。その一環として、新しいタイプの自転車置き場がニューヨークのあちこちに設置されることになった。

市交通局(DOT)はこの春から、ブルックリンに本社を置くOonee社が製造するカプセル型自転車置き場であるMiniのトライアルをマンハッタン、ブルックリン、クイーンズの交通量の多い5カ所で展開する。Miniは一つの場所で29日間設置された後、別の場所へ移動。DOTは各設置場所で、この製品が自転車の駐輪における安全性にどんな影響を与えるかを分析するためのデータを集計するという。

なぜ29日ごとに移動するのか、不思議に思うだろう。Streetsblogによると、それは市のフランチャイズ法と関係があるそうだ。同法では29日間を超えるトライアル期間に、自動的に地元のフランチャイズおよびコンセッションに関する審査委員会(FCRC)の審査と承認を求めている。つまり面倒な手続きを避けようとした結果が「29日間」というわけだ。

ダニス・ロドリゲス委員は公式声明で次のように述べている。

「パンデミックの間、自転車の人気が高まるにつれ、利用者が直面したことの一つが、安全に駐輪できる場所を見つけること。Ooneeはそのニーズに見事に応えているといえるでしょう。Miniを試してみてください。これは、この春の自転車利用者への明確なメッセージです。Miniが利用されれば、市内に駐輪場を増やしていく中で何が必要とされているをより良く知ることができます」

Oonee's Mini
Photograph: Courtesy of the Department of Transportation

Miniには、6台の自転車が駐輪可能。内部には照明が設置されており、夜でも簡単に自分の自転車を見つけられる。そのほかにも、利用者全員を対象とした保険や、迅速な対応が可能なカスタマーサービス、「Oone Care」と呼ばれるスタッフによる適切なメンテナンス(Miniを「より魅力的」に保つための緑化作業も含む)などが提供される。

最初のMiniは、すでにミートパッキング地区(400 West 14th Street付近)に設置されていて、今後は以下のスケジュールで展開される。

・4月:マンハッタンのローワー・イーストサイド(Essex Street Market付近)

・5月:マンハッタンのユニオンスクエア(14番街と5番街の南東角、ニュースクール付近)

・6月:ブルックリンのプロスペクトハイツ(577 Vanderbilt Avenue 付近)

・7月:クイーンズのアストリア(31st Avenue Open Street、34-02 31st Avenue付近)

DOTは2022年3月上旬、ニューヨークの横断歩道を「かさ上げ」する取り組みを発表したばかり。歩行者や自転車の安全を守るために、ニューヨーク市が取り組んでいることを、我々はうれしく思っている。

原文はこちら

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