Bathroom
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ニューヨークJFK空港のトイレがアメリカベストトイレの最終候補に

設計はWoods Bagot社

Will Gleason
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Will Gleason
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アメリカの「空港のトイレ」と聞いて思い出すことといえば、無秩序に置かれたキャリーバッグ、自動の回転式ビニール便座シート、たくさんの全身鏡などだろう。「高級感」や「優れたデザイン」が頭に浮かぶことはあまりないといえる。しかし、そうしたイメージを持たれている特徴的なトイレが、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際(JFK)空港のターミナル4にある。

このトイレにスポットライトを当てたのが、アメリカのベストトイレを選ぶコンテスト。同企画はアメリカでユニホームレンタルなどを手がけるCintas社が20年実施しているもので、JFK空港のトイレは今年の最終候補の一つに残っている。

Cintas社は声明の中で、「このトイレはJFK国際空港エアーターミナル会社(JFKIAT)が運営するターミナル4にあり、最近新装されました。これはJFK空港をワールドクラスの空港にするという港湾局の目標に沿った最新の取り組みの一つです。設計はWoods Bagot社。税関到着ホールの東側に位置するこのトイレは、見つけやすく、清掃しやすい広々とした空間が特徴でしょう」と紹介。

また、ティール色にバックペイントが施されたガラス、明るい白色が印象的なテラゾー仕上げの床、壁に付けられた繊細な電灯などの内装のディテールも評価の対象となっているという。

最終候補は10施設で、JFK空港のトイレのほかに、カリフォルニア州の「Fancy Flush(おしゃれな水洗)」と呼ばれる、文字通りおしゃれなポータブルトイレや、コロラド州スティームボート・スプリングスのダウンタウンの公衆トイレなどが残っている。

Cintas社のマーケティングマネジャーであるショーン・マルケイはこのコンテストについて次のように述べている。

「アメリカのベストトイレのタイトルをかけて、国内の多様な施設が参加しています。公共のトイレにはより高い衛生基準が求められており、メンテナンスが行き届き、美観を保っているユニークなトイレにスポットライトを当てられることを誇りに思っています」

「王座」に輝くトイレは、一般からの投票で決められる。投票は、2021年8月20日(金)まで実施中だ。

原文はこちら

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