カナリア諸島テネリフェ島でロダン美術館の創設計画が進行中

パリの「本家」と提携、オープンは数年後の予定

Sophie Dickinson
テキスト:
Sophie Dickinson
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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スペイン領カナリア諸島の一部であり、人気観光地のテネリフェ島。この島に位置するサンタ・クルス・デ・テネリフェ市では、2021年からオーギュスト・ロダンをフィーチャーした美術館の創設を検討している。同市の市長は2022年1月、プロジェクトが順調に進んでいることを公表した。

この美術館は、パンデミック前は年間70万人が訪れていたパリの超人気ヴェニュー、ロダン美術館と提携。「本家」コレクションの貸し出しも行われる見込みだ。

新美術館は市内にあるビエラ・イ・クラビホ公園にできる。ここは以前、劇場と女学校が併設された植物園だったが、やがて荒廃。再生プロジェクトにより、ロダンの作品を中心に据えてヨーロッパの重要なアートを発信する場所として再興されることが期待されている。

フランスが誇る「近代彫刻の父」であるロダンの美術館が本国以外にできるのは、これが初めてではない。アメリカのフィラデルフィアにはロダン美術館があり、日本の静岡県立美術館にはロダン館がある。

新美術館のオープンは数年後の予定。100体以上のロダンの作品に加え、広大な展示空間で展示されるという地元アーティストの作品も楽しみだ。

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