[title]
東急不動産と鹿島建設は、登録有形文化財の旧九段会館を保存しながら建て替える『(仮称)九段南一丁目プロジェクト』を推進している。このたび、新施設名が九段会館テラス (KUDAN-KAIKAN TERRACE)に決定したと発表された。完成は2022年7月を予定しており、地下1階から5階には、シェアオフィスや人々の多様な働き方を支える付帯施設が設置される。
九段会館テラスは、旧九段会館を現代建築と融合させながら保存復元することで、人々にレトロモダンな「活きたスペース」を提供することを目指す。地下1階と1階には、2022年10月3日(月)、東急不動産が展開する会員制シェアオフィス、ビジネスエアポート九段下を開設。クラシックとコンテンポラリーが融合する落ち着いた雰囲気のシェアオフィス空間で、月額9,900円から利用可能だ。

お濠(ほり)を臨む地下1階のラウンジコワーキングスペースには、会員以外も利用できる公益食堂の九段食堂KUDAN-SHOKUDO for the Public Goodを併設。日常の食を通じてオフィスのコミュニケーション促進を目指す。このほか内科、⽪膚科、⻭科、⽿⿐科、薬局が集まるクリニックモールも同階に展開する。
2階から4階には、九段会館創業時の姿を復元した宴会場2室と、新たな8室の会議室から構成される九段会館テラスコンファレンス&バンケットや、旧施設の雰囲気を生かした小規模オフィスなどを開設。宴会場と会議室は2022年4月から予約受け付けを開始する予定だ。

北の丸公園に面した都内随一の眺望を誇る「テラス」として、また旧九段会館を再度「照らす」という意味から命名された九段テラス。建物の歴史的価値を後世に伝えながら、新たなワーキングスペースとして活用されることに期待したい。
関連記事
『あらかわ遊園が3年4カ月のリニューアルを終え開業へ、観覧車から富士山も』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら