『文豪缶詰プラン』
鳳明館での『文豪缶詰プラン』の様子

神保町の街にこもって小説家体験ができる「文豪缶詰月間」スタート

2つのホテルで「集中型」と「アトラクション型」の宿泊プランを用意

テキスト:
Genya Aoki
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『文豪缶詰プラン』とは八十介社が文京区本郷にある旅館、鳳明館で2019年5月から実施していた「出版社にカンヅメにされる先生」になれる体験型宿泊プランだ。ブラックな架空出版社「鳳明出版社」が、先生たちを容赦なくカンヅメにし、原稿を催促する。

その徹底ぶりに各所で話題となったが、2021年5月に鳳明館は当面の間休業することが決定。そのプランを引き継ぎつつ、エリアに合わせた新しい形で、2021年6月19日(土)から7月19日(月)の1カ月間、神保町で『文豪缶詰月間』が開催されることが決定した。

『文豪缶詰プラン』
鳳明館での『文豪缶詰プラン』の様子

文豪缶詰月間では、『文豪缶詰プラン』をサクレン神保町とホテル昇竜館の2つのホテルで7月3日(土)に実施。その前後に「神保町の街で執筆や仕事、街歩きを楽しめる1カ月」としてさまざまな催しやサービスを用意する。

『文豪缶詰プラン』
サクレン神保町

サクレン神保町は、個室作業ができるのはもちろん、希望者には進捗(しんちょく)コール、編集者の買い出しもしてくれる。お茶の水ホテル昇龍館では、「本当に社の命運を背負っている文豪気分になる」大先生プランや修羅場、文学賞の発表などもオプションで楽しめる。静かに集中したい人と、アトラクションや編集者とのコミュニケーションを楽しみたい人、それぞれの目的に合わせた宿を選んでみよう。

『文豪缶詰プラン』
お茶の水ホテル昇龍館

  

また『缶ヅメバッヂ』を購入し、同プランに協力している近隣施設や店舗、カフェで提示すると割引や特典が受けられる。本の街、神保町で買った本をカフェで読んだり、老舗のレトロカフェで執筆したりするのも神保町ならではの楽しみの一つだ。

『文豪缶詰プラン』
神保町ブックセンター

神保町ブックセンターでは、『缶ヅメバッヂ』の提示で会計から10%割引になるほか、個人やサークルで制作した書籍を事前募集して作られた「みんなでつくる本棚」 が期間中に登場。無事に作品を世に出せた「先生たち」の魂の結晶を手に取れば、身が引き締まる思いになるだろう。7月3日(土)には各ホテルの本棚にも出現する。

『文豪缶詰プラン』
『おかしくも愛おしい文豪クイズラリー』

ほかにも、神保町駅周辺で『おかしくも愛おしい文豪クイズラリー』を開催。「文豪」「読む」「散策」をコンセプトに文豪のエピソードにまつわるクイズが街のあちこちで出題される。回答やスタンプは全てウェブ上で行い、誰でも無料で参加できるイベントだ。クイズラリーを制覇したら、いちご大福専門店よねはくで先着50人に『いちご大福』をプレゼントするなど、神保町の各店も参加している。

『文豪缶詰プラン』
『トートバッグ』(左)、『缶ヅメバッヂ』(中央)、『クリアファイル』(右)

ホテルでの『文豪缶詰プラン』の予約受け付けと『缶ヅメバッヂ』などの購入は、6月12日(土)から特設ウェブページで開始。同ページでは、『缶ヅメバッヂ』だけでなくクリアファイルやトートバッグなどのグッズも販売予定だ。「鳳明出版社」を応援したい人はぜひゲットしてほしい。『缶ヅメバッヂ』はサクラカフェ神保町でも、6月19日(土)から購入可能だ。

神保町は本の街、出版社の街であるとともに、少し歩けば文豪の軌跡が随所に残っている「本の聖地」だ。また多様な専門店、岩波ホールや神保町シアターなどのミニシアター、レトロ喫茶の名店さぼうる、今に残る名建築など、感性を刺激される場所も数多い。そんな街にこもって執筆(仕事、作業)をするのはきっと得難い体験になるだろう。

『文豪缶詰月間』の詳細情報はこちら

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