ニューヨークに「逆さま美術館」がオープン

9月1日に開館、ウクライナ支援も

Anna Rahmanan
テキスト:
Anna Rahmanan
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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ニューヨークで新しい美術館がオープンすることはめったにない。だからこのニュースはエキサイティングなものといえるだろう。

2022年9月1日(木)、ロウアー・マンハッタンに、Inverted Arm Museum(住所:419 Broome Street)という、カルチャーマニアにはたまらないスポットがオープンすることになった。

この美術館が展示しているのは、上下反転している世界。自由の女神をテーマにした空間があり、地元アンティークショップの再現、コミック作家の故スタン・リーをイメージしたジオラマ、レゴ®ブロックのバスルームなど、さまざまな展示が楽しめる。

この場所は、ニューヨークへの「ラブレター」であると同時に、我々を取り巻く世界の奇妙な描写ともいえるだろう。

公式プレスリリースは、この美術館を構成する各部屋は「ニューヨークの多様な個性が垣間見られる、さまざまな都市の風景である」と表現。さらに「ストリートっぽいものから豪華なもの、アップタウン行きの電車からビリオネア街の空きアパートまである反転した部屋の意外性は、物理的なシュールレアリズムといえるだろう。そしてそれらは、この街のアイデンティティーが、予期できない、しばしば非倫理的な形で並置していることを示している」と説明している。

Inverted Art Museum
Photograph: Courtesy of Inverted Art Museum

また美術館では、社会で繰り広げられている現実の状況に配慮し、ウクライナに連帯することを宣言。「不当な戦争で被害を受けた人々の助けになることを願う」とプレスリリースにあるように、ウクライナのアーティストによる作品を優先的に展示するという。

さらにチケット売り上げの一部は、ウクライナの学校再建や子どもたちの支援を目的とした慈善団体へ寄付。またレゴ®ブロックだけで作られた大型のウクライナ国旗のオークションも開催し、その収益は全額、今回の戦争に関する救済活動の支援に充てられる。

我々はこの美術館のオープンをとても楽しみにしていると同時に、この施設が掲げるさまざまな約束にとても感動している。チケットは早くも発売中で、公式ウェブサイトで購入可能だ。

原文はこちら

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