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Netflixが体験型エンタメ施設「Netflix House」をラスベガスにも開業

2027年予定、フィラデルフィアでは「ONE PIECE」をフィーチャー

Laura Ratliff
テキスト
Laura Ratliff
翻訳:
Atsushi Tonosaki
netflix house
Photo: Courtesy of Netflix
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ラスベガスのストリップ地区で定番だったショーが、主役の座を降りつつあるのかもしれない。この街の新たな主役は、ストリーミング時代の申し子だ。

Netflixが、常設の体験型エンターテインメント施設「Netflix House」について、ラスベガスにも進出すると発表した。これは、2025年後半に開業予定のフィラデルフィア、およびダラスに続く展開となる。

オープンするのは2027年の予定で、ストリップの中心に位置するショッピングセンター「BLVD Las Vegas」に入る。その内容は、Netflixの名にふさわしい華やかなものとなりそうだ。

テーマパークであり、熱狂的ファンの夢を形にした空間でもあるNetflix Houseは、人気番組を現実世界のエンターテインメントへと昇華させる、同社の野心的な試みだ。

例えば『イカゲーム』に着想を得たミニゴルフや、ブリジャートン家をテーマにしたVRゲームで遊べるほか、ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密にちなんだカクテルメニューも楽しめるという。

施設内には、上映やイベントを行う「Tudum Theater」、番組をテーマにした軽食を提供するレストラン「Netflix Bites」も併設されており、一日を通した没入体験が約束されている。

ラスベガスではオープンまであと2年待つ必要があるが、ペンシルベニアとテキサスのファンは、すでに訪問計画を立て始めることができる。

フィラデルフィアの「King of Prussia Mall」に開業する「Netflix House Philadelphia」は、ウェンズデー』をフィーチャーした不気味なカーニバル体験と、実写版『ONE PIECE』のハイリスクな宝探しゲームで幕を開ける予定。ミニゴルフやVRアドベンチャーのほか、多彩なグッズも取り揃えられるなど、充実したコンテンツが用意されている。

ダラスではよりダークな体験が展開される。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』や『イカゲーム』のアトラクションでは、来場者が不気味で馴染み深い(そしてやや恐ろしい)ゲームに挑み、運試しができる。

また、両施設には、アーケードと脱出ゲームが融合した「Netflix RePLAY」も設置され、体を使ったチャレンジやチームで解決するクエストが盛り込まれているという。

Netflixの最高マーケティング責任者(CMO)であるマリアン・リーは、Netflix Houseは「ファンダムが実体化したものです」と的確に表現。同社は、アトラクションが入れ替わるたび、新番組が配信されるたびに、ファンが何度も訪れると期待を寄せる。すでに40以上のポップアップを手がけていることから、その見込みは十分に正しいかもしれない。

先行チケットや求人情報、詳細はNetflix Houseの公式ウェブサイトで確認できる。デモゴルゴンから必死に逃げ回る熱狂的ファンも、『ONE PIECE』モチーフのバオを味わいたいだけの人も、Netflix Houseは、オープンまでの「待ち時間」すらワクワクする体験へと変えてくれる場所であることは間違いない。

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The next Netflix house is coming to this U.S. city, with immersive ‘Wednesday’ and ‘One Piece’ experiences(原文)

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