Le Commandant Charcot
Photograph: Ponant / Nicolas Debreuil

世界初の「砕氷クルーズ船」が北極圏に向け就航

シャルコー号、フランスのクルーズ会社が運航

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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広大で永久に寒さが続く北極に行ってみたいけれど、氷の原野をトレッキングして凍傷になったり、事故に遭うのは嫌だと思ったことはないだろうか。そんな人がもっと快適に、命に危険が及ぶ可能性を下げて北極を旅できるオプションがもうすぐ増えることになった。この夏、世界初の「砕氷クルーズ船」が北極圏に向け出航するのだ。

ル・コマンダー・シャルコーLe Commandant Charcot」と呼ばれるこの船は、フランスのクルーズ会社ポナンが運航。液化天然ガスを使用し、環境への影響を最小限に抑えた特殊なハイブリッドエンジンを動力に氷の中を走行し、北極まで最大270人の乗客を運ぶことができるという。

Le Commandant Charcot
Photograph: Ponant / Gilles Trillard

シャルコー号は初の砕氷クルーズ船であるだけでなく、実に豪華な客船でもある。船内には豪華な内装のスイートルーム、ラウンジ、展望デッキ、シアター、ブティック、スパ、プールデッキ(屋内と屋外プール)を完備。また2つ入っているレストランのうち一つは、ミシュラン「21つ星」のシェフであるアラン・デュカスが経営する。

さらにスノートレッキングやカヤック、犬ぞりやヘリコプターでの探検など、船外アクティビティーも充実。乗客10人ごとに1人付くナチュラリストガイドも乗船しているので、フィヨルドや氷山をナビゲートしてもらっている最中に、珍しいホッキョクグマも発見できることもあるかもしれない。

シャルコー号は、人々が最北の地を訪れる機会を提供するだけでなく、2つの船内実験室を備えた研究棟も有している。同船のチームは、Polar Citizen Science Collectiveと協力し、北極圏の環境についてのフィードバックを提供。研究センターへの物資の供給も支援する。

砕氷クルーズ船は、そもそも環境に悪いと思う人もいるかもしれない。たしかにそうした船が大量に使われれば、氷の融解を加速させ、深刻な環境問題を引き起こす可能性がある。しかしシャルコー号は1隻の船であり、大きな違いはないだろう。このアイデアがあまりに有名にならないことを祈りたい。

Le Commandant Charcot
Photograph: Ponant / Gilles Trillard

気になるクルーズ料金は、最も安いプランで10泊1万1,600ポンド(約185万円)から。より豪華なパッケージでは3万ポンド(約480万円)以上となる。クルーズはアイスランドのレイキャビクかノルウェーのロングヤービエンから出発。後者にはパリから凍てつく島、スヴァールバルへのフライトが含まれることが多い。

あなたが冒険家でもあれば、シャルコー号の就航は北極に行ったことのある数少ない人たちの仲間入りをするチャンスとなる。もしホッキョクグマが苦手でも、大丈夫だ。2022年後半には、シャルコー号による南極への旅も予定されている。

原文はこちら

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