大地のハンター展  Photo: Keisuke Tanigawa
大地のハンター展 Photo: Keisuke Tanigawa

国立科学博物館で「大地のハンター展」を楽しむ5のこと

太古から現生まで、動物の不思議過ぎる生態を学ぶ

作成者: Sakamoto
広告

2016年夏に大好評を博した『海のハンター展』から4年半、上野の国立科学博物館で『大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~』がいよいよ開幕する。同博物館が誇る300点以上の貴重な標本のコレクションを中心に、全4章に分けて、多種多様な動物たちの「捕食」に注目して紹介する特別展だ。

ここでは、驚きと学びに満ちた本展の見どころを、五つピックアップ。史上最大のワニは全長何メートル? 「残念なハンター」とはどの動物のこと? 答えを予想しながら、このレポートを読んでみてほしい。

1. 巨大ワニに仰天する。

「デイノスクス」復元模型 Photo: Keisuke Tanigawa
「デイノスクス」復元模型 Photo: Keisuke Tanigawa

会場入り口付近でひときわ目を引く、史上最大のワニ「デイノスクス」の復元。科学的データを元に実物大で再現し、本展で初公開される。大きな口を開きながら水中から飛び出し、今にも獲物を食らおうとする瞬間で、目の前に立つと思わず足がすくむ。後期白亜紀の北米に生息し、なんと全長12メートルにも達するそうだ。

そのほか、第1章の「太古のハンター」ではジュラ紀、白亜紀、新生代のさまざまな化石を楽しむことができる。

2. 貴重な標本に見入る。

暗闇のハンター Photo: Keisuke Tanigawa
暗闇のハンター Photo: Keisuke Tanigawa

本展のメインともいえる第2章の「大地に生きるハンター」では、水辺、密林、草原、暗闇など、生息地に分けて動物たちの標本が展示される。なかでも大迫力なのは、25種類を超える世界中のフクロウの標本を集めた展示だ。世界最大のシマフクロウの翼は想像以上に大きい。

ワニガメ所蔵:国立科学博物館  Photo: Keisuke Tanigawa
ワニガメ 所蔵:国立科学博物館 Photo: Keisuke Tanigawa

ハンターとして特殊な才能を持っているのがワニガメ。舌の先に付いているミミズのような突起で、水中の生き物たちをおびき寄せる。標本を細かく観察して、その動物にしかない個性を発見しよう。

3. 昆虫のヤバい生態を知る。

エメラルドゴキブリバチ 所蔵:国立科学博物館/乾燥標本 Photo: Keisuke Tanigawa
エメラルドゴキブリバチ 所蔵:国立科学博物館/乾燥標本 Photo: Keisuke Tanigawa

青い光沢の中に緑色がラメのようにキラキラと反射する、宝石みたいなハチ。実は、美しい見た目とは裏腹に恐るべきハンターの能力を有しており、その名を「エメラルドゴキブリバチ」という。毒針で刺してふらふらになったゴキブリの触覚を引っ張って、巣穴へと運び込むらしい。

トンボやクモ、カマキリなど、昆虫の「ハンティングの技術」が第3章で紹介されていたが、捕食対象に寄生するウマノオバチや、全身が毛に覆われているコマルハナバチなど、小さなハチたちの見た目と生態が特に面白かった。

4. レゴシのコメントに癒やされる。

「BEASTARS」とコラボ Photo: Keisuke Tanigawa
「BEASTARS」とコラボ Photo: Keisuke Tanigawa

『週刊少年チャンピオン』で連載中の人気マンガ『BEASTARS(ビースターズ)』とコラボレーションしていることも見逃せない。ハイイロオオカミの主人公レゴシをはじめ、解説パネルにはキャラクターたちの絵やコメントが描かれており、展覧会の雰囲気をより楽しいものにしている。複製原画の展示もあるので、ファンにはたまらないだろう。

5. 残念なハンターの正体を知る。

ニホンカワウソ 所蔵:国立科学博物館/本剥製標本【タイプ標本】Photo: Keisuke Tanigawa
ニホンカワウソ 所蔵:国立科学博物館/本剥製標本【タイプ標本】Photo: Keisuke Tanigawa

第4章は「大地のハンターとヒト」というテーマで、多くの動物を絶滅の危機に追いやっている私たちヒトの活動や、未来の地球環境について問い直す展示が並んだ。ここでは、1979年に絶滅したと考えられている「ニホンカワウソ」の貴重なタイプ標本や、生態系にとって危険を及ぼす特定外来生物などが展示されている。

SDGsの15番目に「陸の豊かさも守ろう」という項目があるが、森林伐採や動物の過剰なハンティングといった現行の問題をこの機に考え直そう。

展示の後は……

特設ショップ Photo: Keisuke Tanigawa
特設ショップ Photo: Keisuke Tanigawa

展示室を出た先には、グッズショップが広がっており、たくさんのかわいい動物のぬいぐるみが販売されている。本展の限定グッズである『ニホンカワウソぬいぐるみ』は要チェックだ。気に入った動物を、自宅の巣穴に持ち帰ろう。

『大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~』

会期:2021年3月9日(金)〜6月13日(日)

公式ウェブサイトはこちら

関連記事

世界初「生きる化石」カモノハシの保護施設がオーストラリアに建設

動物と触れ合える観光スポット10選

東京、アニマルスポット11選

2020年に世界の動物園で誕生した動物の赤ちゃん10選

今週行くべき展示5選

最新ニュース

    広告